排卵検査薬の使用時には、どんなことに注意したらいい?

2017/12/14

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

妊活のために欠かせないアイテムのひとつである「排卵検査薬」。ただ、排卵検査薬で正しい結果を得るためには、使用時のいくつかの注意点があります。今回の記事ではその注意点についてご紹介していきます。

排卵検査薬は何のために使うの?

排卵検査薬とは、尿に含まれている黄体形成ホルモン(LH)の濃度を測定することによって排卵日を予測する検査薬のことをいいます。黄体形成ホルモンは、脳下垂体から分泌されて卵巣を刺激する役割を持つほか、排卵期に一時的に大量に分泌され、排卵が起こす仕組みも持っています。そのため黄体形成ホルモンの濃度を測定することで、排卵が起こる時期を正確に知ることができます。

排卵検査薬は主に、妊娠を希望している方が使用するものです。正確な排卵日を知り、排卵の時期に合わせて性交を行うことで、妊娠する確率を高めることができます。そのため、計画的に出産をしたいといった場合に重宝されています。

排卵検査薬を使う前の注意点

排卵検査薬を使用する時には、いくつか注意点があります。まず、排卵検査薬は尿中の黄体形成ホルモンの濃度を測定するものなので、検査前に大量の水分をとってしまうと尿量が増え、黄体形成ホルモンが薄まってしまうことが考えられます。反対に大量の汗をかいた後に使用すると、尿量が少なくなり濃度が濃くなってしまうこともあります。

それから排卵検査薬は、月経周期などから予測される排卵日の数日前から使う必要があります。そうしないと、排卵日を見逃してしまうこともあるからです。普段から基礎体温を付けておくと、排卵日が予測しやすくなります。それから月経周期が不規則な場合には、直近の数か月で一番月経周期が短かった時期を基にするのがおすすめです。

排卵検査はできるだけ同じ時間帯で行った方が良いのは何故?

排卵検査薬を使用する時には、いつもできるだけ同じ時間帯で行うことが推奨されています。なぜかというと、一日の間でも尿の状態には大きな差があるからです。例えば起床したばかりの尿は濃縮されているので、とても濃い状態です。そのため陽性反応が出やすくなります。食事の後など水分を摂取した状態だと、当然ですが尿は薄くなります。尿が薄いと黄体形成ホルモンも薄くなっているので、今度は陰性反応が出やすくなります。

このように尿の状態にばらつきがあると、判定ミスを誘発しやすくなってしまいます。ですが、毎日同じ時間帯に排卵検査薬を使用すれば、いつも同じ尿の状態で検査を行うことができます。それにより判定ミスが少なくなるといったメリットがあります。

排卵検査は注意事項を守って使うことが大切

排卵検査薬は、薬局やドラッグストアなどで市販されているほか、ネット通販などでも購入することができ、簡単に手に入りやすくなっています。排卵検査薬には必ず説明書がついているので、使用する前にはきちんと読んでおくことが重要です。

排卵検査薬はどのメーカーのものでも、基本的には同じ仕組みになっています。しかし、尿を浸しておく時間や判定結果を読み取るまでの時間などにはメーカーによって細かい差があります。そのため説明書に記載されている注意事項を守って、正しく使用することが重要です。使用方法を守っていないと、正しい判定結果が出なくなってしまいます。正しい使用方法を守ることで、妊娠する確率を上げることにつなげていきましょう。

おわりに:時間帯や使用方法をしっかり守って、正しい測定を

排卵検査薬を使用する際は、尿の状態にばらつきが出ないよう同じ時間帯での計測を心がけたり、排卵予定日の数日前から使用したりなど、いくつかの細かいことに注意する必要があります。正確な計測をし、妊活に役立てていきましょう。

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