手術だけじゃない! ばね指の治療法について

2017/12/13

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

指がひっかかって曲げにくくなってしまい、痛みを伴う「ばね指」。このばね指の治療法として手術が挙げられますが、手術以外にも治す方法はあります。以降でご紹介していきます。

ばね指とは?

ばね指とは、指の付け根が痛んで、ひっかかって曲げにくくなっている状態のことを言います。どの指でも起きますが、親指や中指で起きることが多く、特に朝方に症状が強く出るのが特徴です。

中高年の更年期の女性や出産後の女性など、ホルモンバランスの乱れが生じている人に起きやすいですが、男性にも起きることがあります。また、糖尿病の患者さんや透析治療を行った方もなる事があります。ほかに、指の使い過ぎによっても起きることも少なくありません。

痛みや曲がりにくさは、軽症の場合は日中に使っているうちにましになっていきます。ばね指はひどくなると指が動かなくなってしまうので、そうなる前に治さなくてはなりません。手術になる場合もありますが、日帰りで出来ます。

ばね指はどうやって治すの?

ばね指はストレッチなどで改善できますが、症状が重い場合は手術が必要になります。手術は日帰りで出来、難しいものではありませんが、その後のリハビリも必要となります。

そして、放置するのは絶対にやめましょう。そのまま動かせなくなってしまい、日常生活に支障をきたしてしまう恐れがあるからです。

軽症の場合の治療法

朝方に指が痛くなり曲がりにくくても、日中に使っているうちに痛くなくなって曲がるようになってくるならば軽症と言えます。この場合、有効なのはストレッチによる治療です。ゆっくりと曲げることを繰り返し、なめらかに動くように訓練をしましょう。急に激しい痛みと共に動かせなくなった場合は、安静にしてからゆっくりストレッチを再開してください。ただ、患部に熱を持ちすぎている場合は動かさないほうが良いので、整形外科を受診してください。

なお、ストレッチのほかに、整形外科で局所麻酔や副腎皮質ホルモンの注射をしてもらうと痛みが軽減することもあります。ただし、副腎皮質ホルモンは炎症の緩和だけでなく、組織を萎縮させ、腱が細くなってしまうリスクがあるので、何回も注射を打っても再発するようなら、手術を検討しましょう。

症状が続く場合の治療法

ストレッチや副腎皮質ホルモンの注射をしても、痛みや曲がりにくさがぶり返してしまう場合は手術を検討しましょう。曲がりにくくなって、引っかかってしまう部分を切開して治療することでスムーズな動きが回復し、痛みもなくなります。傷も小さなものですから目立ちません。術後はリハビリをし、自宅でもストレッチは続けていきましょう。

おわりに:軽症の場合はストレッチや注射で改善することも!

重症の場合は手術が必要になってしまいますが、比較的軽症の場合は、自宅でのストレッチや注射などで改善することも少なくありません。症状に応じて適切な治療法は異なるので、まずは主治医に相談してみましょう。

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