淋病はどのように感染する? ~ 主な感染ルートについて ~

2017/12/25

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

淋病は淋菌を原因とする性感染症です。この記事では、淋菌の感染経路や予防のために大切なことを解説しています。淋病は、日本だけでなく世界中でみられる性感染症になるので、自身が感染しないため、そして周囲に感染を拡げないための参考にしてください。

淋病はどんな病気?

淋病は性行為によって感染することから性感染症のひとつとされます。その原因となるのは細菌の一種である淋菌です。
淋病の感染者とセックスをした場合、1回のセックスで30パーセントもの確率で感染するといわれます。

女性は無症状のことが多く、男性も比較的症状が現れやすいとはいわれているものの無症状のケースがないわけではありません。そのため、感染後も放置されるケースが多く、知らずに感染を拡大している可能性があることが問題視されています。

代表的な感染ルートについて

上記でも説明したように、淋病は性感染症です。セックスが感染ルートであり、粘膜同士の接触や精液や腟分泌液など介して感染し、ノーマルなセックスだけでなく、アナルセックスやオーラルセックスで感染することもあります。

オーラルセックスの場合は性器から咽喉に感染し、咽頭に症状が現れることもあります。また、反対に咽喉から性器に感染が拡がることもあるため注意が必要です。近年は性風俗店でのオーラルセックスで感染が拡大していることが指摘されています。
また、妊婦が感染した場合には母子感染する危険性があります。

どんな症状が見られるの?

女性は感染してもしばらくは自覚症状がないことが多く、症状が現れても軽度のことが大半といわれています。そのため、感染に気がつかないうちに進行し、卵管炎や骨盤腹膜炎、子宮内膜炎などに発展する危険性があるため注意が必要です。また、妊娠中に感染すると胎児に感染する危険があるだけでなく、流産や骨盤内感染症、早産や破水のリスクが高まるといわれています。

男性の場合は、尿道の痛みや痒み、違和感などを感じることが多く、尿道炎の症状として、黄白色や白色をした粘性の膿が出てくるようになります。進行すると精巣上体炎や前立腺炎などの病気を発症することがあり、治療が遅れると無精子症になり男性の不妊につながる可能性もあるのです。

淋病を予防するためには・・・

世界中に広がっており、日本にも感染者が多くいる病気ですが、淋病の予防接種はありません。それに一度感染したからといって免疫を獲得することはないため再感染の危険もあります。
セックスが原因の感染症のため、セックス自体をしないことが一番の予防法といえますが、その考え方は現実的とはいえないでしょう。

粘液を介して淋菌を移さないためにも、セックスのときにはコンドームを必ず装着するようにしてください。また、無症状のことも多いため、無自覚で感染者(キャリア)になっている可能性があります。感染の危険性を下げるためにも、不特定の複数の性的パートナーを作らないようにすることをおすすめします。そして不特定のパートナーとセックスをした場合は、早めに検査を受けて感染拡大の予防に努めましょう。

おわりに:淋病は知らないうちに感染している可能性がある。コンドームの使用と早めの検査が重要!

淋病はセックスで感染する性感染症であり、ノーマルなセックスだけでなく、オーラルセックスやアナルセックスでも感染する危険性があります。粘膜や体液などのとの接触を避けるため、セックスのときには必ずコンドームを利用するようにしましょう。また、はっきりした症状が出ないこともあるため知らずに感染してしまっているケースも少なくありません。思い当たるきっかけや症状がある人は早めに検査し、これ以上感染を拡大させないようにしましょう。

宅配ドクター

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