尖圭コンジローマとは!?どんなことに注意しておけばいい?

2018/1/5 記事改定日: 2018/7/27
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

性器や肛門付近にイボのようなものができてしまう、「尖圭(せんけい)コンジローマ」。この尖圭コンジローマとは、どのような病気で、どういった治療が行われるのでしょうか?効果的な予防法はあるのでしょうか?

尖圭(せんけい)コンジローマとは!?

尖圭(せんけい)コンジローマは、性器や肛門の周囲にイボができる病気で、性病(性感染症)のひとつです。性病とはいえ、性行為以外でも皮膚や粘膜の傷口から感染することがあります。ほかに母子感染で母親から赤ちゃんへの感染を起こすこともあり、赤ちゃんが尖圭(せんけい)コンジローマに感染すると、喉にイボができて再発性呼吸器乳頭腫症を発症し呼吸困難になることがあるので注意が必要です。

尖圭コンジローマのイボは、カリフラワー状になっているニワトリのトサカのようなものや、乳頭のようなものまでさまざまです。ほとんどのケースで痛みも痒みもありませんが、女性の場合には歩く時に違和感を感じることで発見されることがあるようです。良性型のヒトパピローマウイルスに感染することで発症し、潜伏期間は3週間から8か月と長いのが特徴です。

尖圭コンジローマの症状の特徴に男女差はある!?

尖圭コンジローマは外陰部に白~赤色のイボが多数できるのが特徴です。痛みやかゆみを伴わないため、特に外陰部を自分で観察しづらい女性では発見が遅れることもあります。
イボの形や色などの特徴に男女差はなく、主な違いはイボができる場所です。

男性

陰茎を中心にイボが広がるのが特徴です。特に亀頭部にできやすく、適切な治療をせずに放置するとイボが尿道を覆うように増殖し、排尿や射精がしにくくなることもあります。
また、オーラルセックスを介してウイルスが口の中にも感染してイボを生じることがありますが、女性よりも男性の方が発症しやすいとされています。

女性

腟の周囲を中心にイボが広がります。イボは周辺の皮膚だけでなく、腟の内部のみにできることもあります。
また、感染したウイルスの種類によっては子宮頸がんを発症するリスクが高くなることもあるので注意が必要です。

尖圭コンジローマの原因は?

尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで発症しますが、HPVには良性のものと悪性のものがあります。

HPVには100種類以上の型があり、尖圭コンジローマを引き起こすのはHPV6型と11型です。HPV16型、18型、31型などは子宮頸がんを発症させるウイルスとして知られていて、これらは悪性のものに分類されています。

性交歴を持つ女性のうち、HPVに感染した経験のある人数は少なくなく、HPVはとても身近なウイルスです。HPVに感染しても体に備わっている免疫力でウイルスを死滅させることができる時もありますが、場合によっては尖圭コンジローマや子宮頸がんを発症してしまうこともあります。

尖圭コンジローマの治療法とは

尖圭コンジローマを発症した時の治療法には、塗り薬による治療と外科的治療があります。

まず、塗り薬ではベセルナクリーム®というものを使用します。寝る前にイボにこのクリームを塗って6~10時間はそのままにし、起床後に石鹸で洗い流します。週に3回、1日おきに使用するのを8週間続けてください。

ほかに外科的な治療法として、小さなイボであれば液体窒素でイボを凍らせて除去する凍結療法が行われることがあります。もう少しイボが大きくなると、電気メスを使用してイボを取り除く電気焼灼を行います。イボが小さかったり中程度であっても広範囲にある場合は炭酸ガスレーザー蒸散を行います。

尖圭コンジローマを予防するには、どんなことをすれば良いの?

尖圭コンジローマを予防するためには、予防のために性行為の時にコンドームを使用することが重要です。しかし、皮膚や粘膜の接触を避けるには、コンドームを使用するだけでは不十分なことがあるので、もしも自分が尖圭コンジローマを発症している時には、性行為を裂けるようにしましょう。

もうひとつは、パートナーが尖圭コンジローマにかかっているかどうかを調べておくことが大切です。尖圭コンジローマは患者さんのパートナーも一緒に感染していることが多いので、医療機関を受診して2人ともがしっかりと治療をするようにしましょう。またHPVはワクチンが開発されているので、ワクチンを打つことで抗体を持つことができれば感染を予防できます。

おわりに:尖圭コンジローマは、パートナー同士で治療を受けることが大切

尖圭コンジローマの治療法は、塗り薬による治療や外科手術がありますが、重症度に応じて治療の選択肢は変わっていきます。また、治療が終わるまではパートナーにうつさないよう、性行為を避ける必要がありますし、パートナが感染しているおそれがある場合は、パートナーも治療を受けなければいけません。
疑わしい場合は早めに病院で治療できるようにするためにも、自分やパートナーの変化には気をつけておきましょう。

宅配ドクター

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