記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/1/5 記事改定日: 2019/9/20
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
赤ちゃんに母乳やミルクを飲ませた後は、げっぷをさせる必要がありますが、なかなかげっぷが出ずにお困りの保護者の方は多いのではないでしょうか。以降でげっぷが出やすくするコツをご紹介します。
大人と比べて赤ちゃんの胃は縦型なので、胃に入ったものを吐き出しやすいです。
そして、赤ちゃんは母乳やミルクを飲むことで栄養や水分を摂っているわけですが、このとき一緒に空気も飲み込んでいます。
つまり、赤ちゃんはもともと吐き出しやすい胃の形なうえに、胃の中に空気が溜まりやすいということです。
赤ちゃんにげっぷをさせてあげないと、ミルクや母乳を吐き出しやすくなってしまいます。
また、赤ちゃんが横になっているときに吐き出してしまうと、逆流してきたミルクや母乳が詰まって窒息してしまうことがあります。
このような自体を防ぐため、母乳やミルクを飲み終わったあとはげっぷをさせる必要があるのです。
赤ちゃんにげっぷをさせることは嘔吐による窒息を防ぐためにも重要なことですが、上手くげっぷを出すことができる赤ちゃんもいれば、げっぷを出すのが苦手な赤ちゃんも少なくありません。
赤ちゃんにうまくげっぷさせるためには次のような方法を試してみましょう。
いずれの方法も、口、食道、胃が一直線になるようにするとげっぷが出やすくなります。姿勢に注意しながら、背中を優しく刺激してげっぷを促してあげましょう。
赤ちゃんはミルクや母乳を飲んだ後や飲んでいる最中に眠ってしまうこともあります。そのようなときに無理にげっぷをさせようとすると赤ちゃんの睡眠を妨害し、泣かせてしまうことで嘔吐を促してしまう可能性があります。
授乳後にげっぷをしなかったからといって必ず窒息が起こるわけではありませんので、眠っている赤ちゃんを起こしてまでげっぷをさせる必要はないと考えられます。
ただし、普段から吐き戻しが多い赤ちゃんは眠ってからしばらくの間はよく様子を観察し、身体を横向きにして寝かせるなど吐き戻しがおきても窒息しにくいような体勢にしてあげましょう。
げっぷをしないと、胃に空気が溜まってミルクを吐き戻しやすくなったり、またそれによって窒息しやすくなったりする恐れがあります。ご紹介したポイントをしっかりふまえて、うまく赤ちゃんのげっぷ出しをサポートしていきましょう。