猫背のデメリットは見た目の問題だけじゃなかった!

2017/12/27

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

猫背気味の方は非常に多いですが、猫背は姿勢が悪く見えるだけではなく、他にもさまざまなデメリットがあることをご存知ですか?猫背のデメリットについて、以降で解説していきます。

猫背ってどんな状態?

猫背とは、背中が後方に丸く曲がり、首が前に突き出た状態となっていることです。脊柱後湾症や円背(えんばい)とも呼ばれる状態で、背骨の湾曲が崩れてしまっている状態を指します。もともと背骨は首から腰にかけて真っ直ぐなわけではなく、首は前弯しており、背中は後弯していて腰の部分は前弯している状態になっています。横から見るとS字になっており、この状態は生理的湾曲と呼ばれていますが、猫背の方はこの生理的湾曲が崩れた状態になっています。

猫背になりやすい方の特徴としては、運動不足があげられます。運動不足によって筋力が低下したり、柔軟性が低下したり、可動域が狭くなったりすることで猫背になりやすくなります。また生活習慣も関係していて、デスクワークの多い方やスマートフォンを長時間使う方、椅子の座り方が悪い方なども猫背になりやすいです。性格なども関係していると考えられており、ネガティブな方のほうが、ポジティブな方よりも猫背になりやすいという説もあります。

猫背のデメリット:体型が崩れ、ネガティブな印象を与えてしまう

猫背になると、なんとなく自信が無さそうに見え、気弱そうに見えるなど、外見上のデメリットがあります。

ほかに、猫背の状態を放置しておくと見た目が悪くなってくるというデメリットもあります。具体的には、常に下向きの状態がキープされていることになるので二重顎になりやすくなったり、また肩の高さが左右で変わってしまうなどバランスそのものが崩れてくることも考えられます。するとそのバランスが崩れることにより、お腹が出てきたり、太ももが太くなったりなど体形へ影響し、太って見えたり、実際に太ったりする可能性もあります。

見た目以外のデメリットについて

猫背は、首や肩の痛みの原因にもなります。これは前かがみの状態を筋肉が常に支えていることにより、生じます。

ほかに、内臓や呼吸器の問題も起きやすくなります。これは猫背により、呼吸が常に浅い状態になっていることが原因です。呼吸が浅いということは、酸欠の状態が続くということです。酸素が十分に行き渡らないと、人間の体は正常に機能することができません。すると筋肉が硬くなったり、体を冷やしたり、内臓疾患を招いたりすることになります。

また、悪い姿勢を放置しておくと神経も圧迫されてしまいます。背骨のなかには自律神経が通っているため、歪んだ状態を放置しておくと神経が圧迫されて乱れが起きやすくなります。自律神経はいったん乱れてしまうと改善するのが大変ですから、トラブルを特に感じていなくても対策に取り組むことをおすすめします。

おわりに:猫背は肩の痛みや自律神経の乱れの原因にも!

ネガティブな印象を与えてしまうだけでなく、肩や首の痛みや自律神経の乱れ、さらには内臓疾患の原因となる可能性もあるなど、猫背にはたくさんのデメリットがあります。早い段階から姿勢を正す習慣を身につけるようにしましょう。

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