大人の夜尿症が増えている?! 原因と対処法を解説

2018/1/22

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

大人のおねしょは「夜尿症」と呼ばれ、いわゆる子供のおねしょとは区別されています。お酒の飲みすぎや過度の疲れなどのような一時的なものであればいいのですが、身体的な原因や自律神経からくる夜尿症もあるので注意が必要です。この記事では、夜尿症の原因や対処法について解説しています。

夜尿症の種類について

おねしょは子供がするものというイメージがありますが、大人になってからのおねしょ(夜尿症)が近年増えているといわれています。
おねしょとは、睡眠中に膀胱に溜まる尿量が膀胱の容量を超えてしまい、無意識に尿漏れをしてしまうことです。
子供のおねしょは通常3~5歳頃までにほとんどなくなります。小学生以上になっても起こるおねしょのことは夜尿症と呼び区別されています。起きる年代や頻度は千差万別ではありますが、次の2種類に大きく分類されます。

一次性夜尿症

生まれたときからおねしょが続いている状態です。大人の夜尿症の8割以上が、この一次性夜尿症に当てはまります。原因としては膀胱が小さくて十分な尿量を溜められないという身体的なものや、夜に尿量を抑制する「抗利尿ホルモン」の分泌が少ないために夜間も昼間と同じくらいの尿が作られてしまうなど、排尿に関わる機能に問題があることが大半です。生活指導やホルモン剤の投与で改善が目指せるといわれています。

二次性夜尿症

大人になって突然おねしょが始まってしまうことを二次性夜尿症といいます。大量に飲酒してしまったときや、尿意を感じても疲れていて起きられないといったときに起きることが多いといわれていますが、継続的な二次性夜尿症の場合には、自律神経の乱れが原因となっていることもあるため注意が必要です。

大人の夜尿症が増えているのは何故?

体や心のストレスから自律神経失調症を発症し、そのことが原因で夜尿症になる人が増えているといわれています。ストレスや疲労の蓄積や夜勤仕事などで生活リズムが狂ってしまい自律神経が乱れると、夜間に尿を少なくする抗利尿ホルモンの分泌が減少することがあります。すると夜間にも昼間と同じくらいの尿を作ってしまい、膀胱が溜めておけずに漏らしてしまうのです。夜尿症までに至らなくとも、夜間頻尿になって生活に支障が出てしまうこともあります。

すぐにできる対処法とは?

夜尿症は自己判断での改善が難しいトラブルです。夜尿症は恥ずかしいことのように感じてしまう方もいると思いますが、ストレスが原因の疾患と割り切って、専門医に指導を仰ぎ適切な治療を始めるようにしましょう。

寝具や寝間着を汚さないための応急処置としては、大人用おむつやおねしょ用防水シートの利用が有効です。現在では、つけ心地が良く吸収力の高い介護用大人おむつがドラッグストアに数多く並べられています。防水シートは敷布団とシーツの間に敷くことで布団にまで染み込むことを防いでくれます。
症状が改善するまではこのような対策をとり、医師と相談しながら夜尿症の治療を続けていきましょう。

おわりに:大人になってもおねしょが継続する場合には、専門医の受診を

近年増えている夜尿症は、飲酒などが原因となるような突発的なものであれば大事ではありませんが、継続する場合は自律神経失調症が原因で起こっている可能性があります。治療を行えば症状は克服できることも多く、間違ったセルフケアで症状が悪化してしまうケースもあるようです。恥ずかしがらずに専門医を受診しましょう。

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