ビタミンが不足して欠乏症になるとどんな症状が出るの?

2018/1/16 記事改定日: 2019/5/16
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

ビタミン欠乏症とは、ビタミンが足りなくなってしまうことで起こる体調不良や病気のことです。不足するビタミンによって症状が違ってくるため、どのビタミンが不足しているかを知ることが改善に役立ちます。
この記事では、ビタミン欠乏症について解説しています。

ビタミンが不足する、ビタミン欠乏症とは?

ビタミン欠乏症とは、ビタミンを含む食品の摂取不足や、吸収障害、必要量の増加などでビタミンが不足してしまう状態です。不足したビタミンの種類によって特有の症状が出ることがあります。

ビタミンは、人の体を正常に保つには欠かせない栄養素です。
体内ではほとんど作ることができないため食事で取り入れる必要があり、偏った食事や病気で十分な食事ができないことなどが原因でビタミン欠乏症を発症すると、さまざまな症状を引き起こすことがあります。

ビタミン欠乏症の症状

ビタミン欠乏症は、下記のように不足しているビタミンによって症状が異なります。

ビタミンA
夜盲症、皮膚乾燥、抵抗力の低下、成長障害など
ビタミンD
骨や歯の成長障害、骨粗鬆症、骨軟化症
ビタミンE
溶血性貧血、神経障害
ビタミンK
乳児の出血症、血液凝固遅延などが起こりやすくなります。
ビタミンB1
脚気やウェルニッケ脳症
ビタミンB2
成長障害や口唇炎、舌炎
ナイアシン
ペラグラ
ビタミンB6
皮膚炎、神経障害、成長停止、体重減少、けいれん
ビタミンB12
悪性貧血、末梢神経障害
葉酸
悪性貧血(妊娠中の欠乏で出生児に神経管閉鎖障害)
パントテン酸
成長停止、皮膚や毛髪の障害、末梢神経障害
ビオチン
皮膚炎、脱毛、けいれん
ビタミンC
皮下出血、歯肉からの出血、壊血病

ビタミン欠乏症を防ぐには、何に気をつければいい?

ビタミン不足にならないためには、バランスの良い食事を決まった時間に必要量摂ることが重要です。
献立を考えるうえで大切なことは、エネルギーになるもの、からだをつくるもの、からだの調子を整えるものの3要素を積極的に取り入れることといえるでしょう。

副菜でビタミンを効率的に摂るように心がけ、調理に気を配り、歯ごたえや盛り付けも工夫すると食事に変化が出るので飽きずに続けやすくなります。

よく噛んで食べ、塩分量にも注意し、妊婦や授乳婦、乳幼児、成長期の子供、成人、更年期障害、老人などライフステージによって必要な栄養素は少しずつ変わってきます。それぞれに合った食事をすることが大切です。

バランスの良い食事作りのコツはある?

食事は特定の栄養素に偏らず、まんべんなく十分な栄養素が摂れることが理想的です。そのためには、普段から次のようなことに注意しながら献立を考えるようにしましょう。

  • 野菜、肉、穀類、豆類をバランスよく摂る
  • 特定の食材に偏らず、一日に30品目を目標にする
  • 麺類や丼物などは一日一食にする
  • デザートには果物を取り入れる
  • 常備菜などを利用して、品数を増やす

おわりに:バランスの良い食事を心がけ、ライフステージにあった食事を摂るようにしよう

ビタミン欠乏症は、不足するビタミンによって症状が異なります。症状が出ているときには、特定のビタミンの摂取が必要になりますが、普段はそれぞれのビタミンが不足しないようにバランスよく摂取することが大切です。

必要な栄養素はライフステージによって違ってくるため、専門家に相談しながら、ライフステージにあった食事を摂るようにしましょう。

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