急性ストレス反応の休職と職場復帰の準備について

2018/1/16

山本 康博 先生

記事監修医師

MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長
東京大学医学部卒 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
日本内科学会認定総合内科専門医
人間ドック学会認定医
難病指定医
Member of American College of Physicians

山本 康博 先生

急性ストレス反応とは、強いストレスを受けたときに現れる症状のことです。ストレスから開放されれば、しばらくすると治るといわれていますが、そのためには休職が必要になる場合があります。この記事では、急性ストレス反応による休職や職場復帰の準備について解説します。

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急性ストレス反応の基礎知識

急性ストレス障害とは、恐ろしい出来事に直面したときに、体験をはっきりと思い出したり、悪夢として現れたりするなど身体的、精神的に何かしらの症状を発生することです。多くは一過性のもので、大半は数時間から数日で自然治癒すると考えられています。

トラウマを受けた状態から離れて自分の苦しみを理解、共感してもらえる環境を手に入れることや、起きたことや自分の症状について話す機会を得ることで回復を目指せるといわれています。また、自分の体験を何度か人に話すことで症状が緩和する可能性があることも報告されています。睡眠を促す薬を一時的に処方することもありますが、抗うつ薬などを処方するケースは少ないといわれています。

復職前に確認すべきこと

復職するときには、勤務に戻れる状態になっていなければいけません。定時勤務での復職を検討している場合は、復職の前には状況に応じたリハビリを行うようにしましょう。いきなり定時勤務での復職は難しいケースも多いので、医師や上司と相談しながら自分の状態を確認し、始められそうな業務や時間帯での復職を検討してみることをおすすめします。
また、復帰に関しては産業医の許可をもらうことが一般的とされています。復帰前にリワークに通所することを義務づけているところもあるため、利用してみてもいいでしょう。ただし、その場合は開始から卒業まで数か月から半年かかることがあるので注意が必要です。

復職に向けた代表的なリハビリ方法について

復帰に備えて少しずつ仕事に関することを練習しはじめたり、生活リズムや体力を仕事をすることを前提に調整していくようにしましょう。例えば、メールの応対をしたり、親しい同僚に連絡をとって会うなどをすることなどから始めて、会社との関わりを少しずつ持ち始めるようにしてみてください。また、通勤を仮定して決まった時間に起きて通勤練習をしたり、リハビリ出社などを始めることもおすすめです。上記でも触れたリワークが有効な場合もありますので、会社のルールを確認し、かかりつけの医師、産業医と相談して復帰までの進め方を決めていきましょう。

おわりに:再発を防ぐためにも、定期的にかかりつけ医に診てもらうことが大切

休職前と同じ仕事をするなどして、いきなり負荷を増やしてしまうと、心身の不調が再発する可能性があります。仕事の負荷や働く時間帯を考慮し、まずは6ヶ月続けて仕事ができることを目指して復帰計画を立てましょう。また、仕事のリハビリだけでなく、睡眠を十分にとるなどして健康的な生活習慣を送ることも大切です。定期的にかかりつけの医師に診てもらいながら、再発を予防できるような対策をとっていきましょう。

厚生労働省 の情報をもとに編集して作成 】

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