内耳炎の症状と発症のメカニズムとは?

2018/1/15 記事改定日: 2019/2/4
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

耳鳴りは内耳炎の症状のひとつではありますが、その他の病気やトラブルが原因になることがあります。この記事では耳鳴りの原因と対処法について解説しています。また、内耳炎の原因や症状にも触れているので参考にしてください。

内耳炎の症状とメカニズム

内耳炎は、慢性中耳炎の症状が内耳に拡がっていくことで起こります。
主な原因として、以下の4つが挙げられます。

  1. 正円窓には薄い膜が存在しており、内耳のリンパ液と中耳の境界になっています。この膜を通じて、炎症が拡がる
  2. 卵円窓はアブミ骨が内耳に接している窓で、ここから内耳に拡がる
  3. 平衡感覚をつかさどる外側半規管が内耳瘻孔があるため、内耳に炎症が拡がる
  4. 脳につながる内耳道では髄膜炎の炎症が拡がることがあり、高度の難聴を生じる可能性がある

症状

内耳炎の症状は、内耳に引き起こされる炎症の程度によって症状の重症度などは異なりますが、以下のような症状が現れます。

  • 目が回るような強いめまいが生じる
  • 吐き気や嘔吐を伴う
  • 耳鳴りや難聴を伴う

急激に内耳に炎症が生じる場合はこれらの症状を突然発症し、徐々に炎症が生じる場合は軽度のめまいや難聴が少しずつ進行していきます。後者の場合は、発症に気づかないことも多く、病状が深刻になるまで発見されずに治療が遅れるケースも少なくありません。
また、炎症が脳内や髄膜に波及した場合は、髄膜炎などを引き起こし、頭痛や意識障害を生じることがあります。

内耳炎を予防するには、どうすればいい?

内耳炎は中耳炎に続発することが多く、耳痛や発熱、耳垂れなどの症状に引き続いてめまいや難聴、耳鳴りなどを引き起こします。また、慢性中耳炎に移行した場合には、特に目立った症状がないにも関わらず、突然内耳炎を発症することも少なくありません。

内耳炎を予防するには、中耳炎をしっかり治しきり、治療を自己中断しないことが大切です。とくに中耳炎を発症しやすい子どもは、内耳炎を発症するリスクも高いため、耳を触ることが多くなった・テレビの音を大きくする・特定の方向からの呼びかけに反応しないなどの変化はいち早く気づき、なるべく早めに耳鼻科を受診して検査・治療を受けるようにしましょう。

おわりに:内耳炎にならないようにするためにも、耳の不調は早めに治療しよう

内耳炎は、中耳炎などの病気から発展するものです。症状の出方には個人差があり、軽い症状ですむこともあれば日常生活に支障が出るほどの難聴やめまいに悩まされることもあります。
内耳炎を予防するには、中耳炎など原因になる病気を早く治すことが大切です。とくに子供は自分の症状を上手く伝えることができないので発見が遅れがちです。
子供の変化に早く気づいてあげられるように、いつもやさしく見守ってあげましょう。

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