偽性女性化乳房はダイエットをすれば小さくなるって本当?!

2018/1/16

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

女性化乳房とは男性の胸部が女性のように膨らんでくることであり、肥満が原因で起こるものを偽性女性化乳房といいます。通常はダイエットなどで肥満が解消されれば無くなっていきますが、ダイエットをしてもなくならない偽性女性化乳房もあるのです。この記事では偽性女性化乳房の手術について解説しています。

女性化乳房はどんな病気?

女性化乳房とは、男性の胸部が女性の乳房のように膨らんでくる現象をいいます。何か具体的な症状が出るわけではありませんし、自然に元に戻ることもあります。ただ、男性にとっては自身の外観として違和感や嫌悪感、羞恥心をおぼえることが考えられますので、手術治療の対象となることもあります。

女性化乳房には、「真性」と「偽性(仮性)」の2種類があります。真性女性化乳房は、胸部の皮下脂肪だけでなく乳腺も発達して、乳房のようなふくらみが生じる現象ですが、偽性(仮性)女性化乳房では、胸部の皮下脂肪のみが溜まってくることによって、ふくらんでくるもので、女性化乳房の大半を占めます。偽性女性化乳房が起きる最大の原因は肥満といわれています。

偽性女性化乳房はダイエットすれば小さくなるって本当?

偽性女性化乳房は肥満が原因で起きるので、皮下脂肪を落として痩せれば目立たなくなると考える方も多いでしょう。確かに、ダイエット後に偽性女性化乳房がみられなくなる場合もありますが、一方で痩せても胸の脂肪分だけ残ってしまう場合もあるのです。

ダイエットに加えて、筋力トレーニングをして大胸筋を付けても、その上の偽性乳房がなくならないので、かえってふくらみが目立ってしまうケースもあるのです。せっかく鍛えても女性化乳房が残ったままでは、男としての自信を取り戻せないと感じてしまうこともあるでしょう。

このように自力のダイエットだけでは解決しない偽性女性化乳房もあるため、その場合は手術治療で解決することになります。

偽性女性化乳房はどうやって治療するの?

ダイエットによって解消しない偽性女性化乳房は、脂肪吸引手術によって治療をするのが一般的です。麻酔を施して脇のあたりに穴を開け、そこへ吸引管(カニューレ)を差し入れます。乳房のようになった胸部の上から、ガーゼや包帯などで押し当て、少しずつ圧迫しながら、吸引管を通じて皮下脂肪を体外へ吸い出します。
吸引管を差し入れる穴は直径数ミリほどですぐに塞がりますので、通常縫合はしません。

肥満の度合いが高く、胸の膨らみが大きい方ですと、偽性女性化乳房の脂肪を吸引した後、皮膚のたるみが残る可能性があります。その場合は、余った皮膚を取り除く外科手術も合わせて行う場合もあります。

おわりに:ダイエットしても治らない偽性女性化乳房は、手術で改善できることもある

女性化乳房があると、家族や友人らと温泉や海水浴、プールなどに出かけることも躊躇してしまいそうです。具体的な症状は出ない現象ではあるものの、本人のクオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)にも影響を及ぼします。ダイエットしても偽性女性化乳房が消失しない場合は脂肪吸引で解決させることも可能です。ひとりで悩みを抱えず、まずは専門医に相談してみましょう。

厚生労働省 の情報をもとに編集して作成 】

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