便秘を伴う腹部膨満感・・・日常生活でできる予防法とは?

2018/2/2

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

腹部膨満感は、便秘などが原因で胃や腸などが張ってつらい状態です。この記事では、腹部膨満感になってしまう原因とともに、日常生活でできる予防法について解説します。

膨満感とは?

膨満感は、お腹が膨れて張っているときに感じる症状です。食べ過ぎで胃が膨れ上がっているときや、水分を一気に大量に飲んでしまったときに起こります。また、食事中に食べ物と一緒に空気も飲み込んでしまったり、炭酸飲料を飲みすぎてしまったときも膨満感になりやすいです。胃の中だけでなく、腸の中も膨れてしまうこともあります。たとえば腸内にガスが大量に発生しているときなどです。
このような症状がお腹のあたりで起こることを腹部膨満感と言います。腹部膨満感は消化器の病気がきっかけで起こることもありますが、特別な病気がなくても起こります。

腹部膨満感が便秘を伴うことが多いのは何故?

腹部膨満感の原因のひとつは便秘です。便秘は便がスムーズ排出されず、腸の中に溜まったままになっている状態です。腸のぜん動運動が弱い年配の人や朝食を抜いている人、排便を我慢する人などが便秘になりやすいと言われています。
食事をすると、消化する過程でガスが発生します。そのガスは腸の中を通っておならとして出たり、口からげっぷとして出てきたりします。しかし、便秘になると便が腸内に溜まるため、ガスの通り道がなくなって排出されにくくなります。その結果、ガスが体内に溜まってしまい、お腹が張ってしまうのです。
このほか、米やパン、イモ類といったでんぷん質を含む食べ物は体内でガスを発生させやすく、腹部膨満感になりやすいと言われています。

その他の腹部膨満感の原因について

便秘以外の原因として、食べ物や飲み物の大量摂取があります。特に、一気に大量の食べ物や飲み物を摂取して胃の中が一杯になると、十二指腸に送られるまでずっと胃の中が膨れた状態になってしまうため、腹部膨満感を感じることがあります。
また、食事中のおしゃべりや早食いも腹部膨満感を招きます。食事中に話しながら食べると空気を一緒に飲み込んでしまうことがあります。この空気がそのままお腹にたまってしまうのです。そして、早食いもずっと絶えず口に入れ続けるので、空気も一緒に飲み込みやすくなります。
このほか、病気が原因で腹部膨満感になることがあります。急性胃炎や慢性胃炎、胃下垂や胃腸虚弱などで胃の機能が低下していると、スムーズに消化されないために腹部膨満感を感じることがあります。また、過敏性腸症候群の場合は便秘になりやすくなるため、腹部膨満感になりやすいです。

腹部膨満感を予防しよう:日常生活ではどんなことに気をつければ良い?

腹部膨満感で苦しい思いをしないようにするには、食べ過ぎや飲み過ぎを防ぐことが大切です。腹8分目を心がけ、規則正しく食事を摂るようにしましょう。また、食事も消化の良いものを選ぶようにすればさらに効果的です。
また、便秘になりにくい生活習慣を心がけることも大切です。普段の生活の中で、便意があったときは我慢せずにトイレに行く、水分補給を十分に行う、適度な運動を行って腸の働きを促す、食物繊維をたくさん摂る、といったことを意識しましょう。
そして、ストレスを受けると胃腸の働きが悪くなり、便秘になりやすくなります。便秘予防には、自分なりのストレス解消法を見つけておくことも大切です。

おわりに:腹部膨満感の予防は、日常生活や食事の見直しから

腹部膨満感は暴飲暴食や便秘などが原因で起こりやすい症状です。適度な食事量にしたり、便秘を予防する生活を心がけたりすることで、お腹の張りを予防することができます。ぜひ、できるところから始めてみてください。

厚生労働省 の情報をもとに編集して作成 】

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