ストレスのない離婚をするには、どうすればいい?

2017/3/17

佐藤 典宏 先生

記事監修医師

産業医科大学第1外科

佐藤 典宏 先生

今の世の中では、結婚する3分の1が離婚するといわれています。離婚は今までの生活パターンや人間関係が大きく変化する重大な出来事です。これをきっかけに、体調をこわしたり、精神的に不安定になることが多くあります。悲しみや不安、憂鬱感にとどまらず、睡眠障害やうつ病、パニック障害を発症する場合もあります。
ストレスのない離婚などはないことかもしれませんが、軽減する方法はいくつかあります。代表的な対処法をお知らせします。

現実を受け入れる

なぜ離婚にいたったのかを冷静にふりかえってください。初めて出会ったときから現在までに、おきたことや出会った人、色々な出来事などと、その時々の気持ちを呼びおこしてみてください。気持ちが離れていく過程を再確認してください。離婚はいま起こっていることです。受け入れることなく先には進めません。

感情をコントロールする

離婚を決心した人が抱く感情は、苦悩、恐怖、怒り、恨み、疑い、後悔、そして罪悪感です。この時期、ひとりで孤立してはいけません。友人や家族のサポートが欠かせません。しかし、ひとりで静かに自分を見つめ直す時間も必要です。泣きたいときには泣いてかまわないのです。感情を抑えマイナス思考に陥るのではなく、コントロールできるようにしてください。

自分の成長を考える

過ぎた時間には戻れません。目の前にあるのは未来です。自分にできることと、できないこと、得意なことと、不得意なことを冷静に見つめて、自分の可能性を考えてみましょう。臆病にならずに小さいことからチャレンジする気持ちを持ちましょう。

家族や友人の助けを借りる

精神的な支えになってくれる人を思い浮かべてください。力になってくれそうな人を思い浮かべてください。プレッシャーになったり、足を引っ張られそうな人からは距離を置いてください。今までは無関係と思っていた人が力になってくれる場合もあります。離婚経験者に会うのも良いかもしれません。積極的に外に出て人に会い、前向きな気持ちになってください。

お金や日常の問題に対処する

離婚はリアルなものです。お金の問題や住居の問題、子どもがいれば養育の問題など、現実的に考えていくことが山積みです。家具やお皿ひとつとっても、どちらが持っていくのか、細々した日常の問題をひとつづつこなしていかなければなりません。離婚でいちばん面倒なことが日常の問題だったと言う人が多くいます。

元配偶者と適度に付き合う

元配偶者と会うことも非常にストレスになります。子どものいる離婚の場合は、付き合い方が重要です。曖昧な態度はとらず、感情をコントロールして、平静な気持ちで会ったり、話し合う努力が必要です。

将来の目標を立てる

第二のスタートラインにたったのです。これからの人生をどう生きていくか、将来のプランをたてましょう。目標を設定して具体的に行動することで、失われかけた自尊心と自信を取り戻していけます。思い描かなければ実現しない、ことを信じてください。

おわりに:これからの時間と歩み

いまや、離婚はよくあること、です。しかし顔やかたちが異なるように、離婚の原因も状況も千差万別です。明るい離婚、などという人もいますが、これまでの生活や環境や人間関係の変化に影響を受けない人はいません。明るい明日のために離婚したのですから、これからの時間を大切にした歩みを応援します。

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