子供の歯(乳歯)がなかなか抜けない理由は何?

2018/1/31

記事監修医師

日本赤十字社医療センター、歯科・口腔外科

川俣 綾 先生

本来、乳歯は自然と抜け落ちます。しかし、乳歯がなかなか抜けないときもあるのです。乳歯が自然に抜けないと、永久歯に影響が出る可能性があります。この記事では、子供の歯がなかなか抜けない原因と、対処法について解説しています。

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子供の歯がなかなか抜けない。その理由は?

通常、乳歯は時期が来ると自然と抜け落ち、その後永久歯が生えてきますが、何らかの理由で乳歯がなかなか抜けない場合もあります。
原因には様々なものがありますが、代表的な例として下記が挙げられます。

・乳歯が抜ける際、本来は歯根が溶けて抜けやすくなるが、歯根が溶けずに残ってしまう
・本来ならば、乳歯を押し上げていく位置に永久歯が出てくるが、何かの拍子で乳歯の前後から生えてきてしまい乳歯の歯根が溶けなくなってしまう
・乳歯が歯茎にめり込んでしまっている
・乳歯が隣り合う歯と癒合しているためうまく生え変わることができない
・何かの理由で乳歯の下に永久歯がない(先天性欠如)

抜けない乳歯はいつ、どのように抜けば良いの?

永久歯は、6歳頃から生え始め、13歳頃には、親知らずを除いてすべて生え揃うのが一般的です。しかし、歯が生え変わる時期にはかなり個人差があります。平均より2年位経っても乳歯が抜けない場合は、一度歯医者で永久歯の有無と原因を確認するとよいとされます。状況によってはレントゲン撮影を行うこともあります。

抜歯では、麻酔の針の痛みを和らげるために表面麻酔をかけ、その後歯科用の麻酔注射をして乳歯周囲の感覚を麻痺させます。抜歯自体は通常2、3分で終わります。抜歯後はガーゼを30分程度噛み、圧迫止血をし、必要なら消毒をします。
痛みはそれほどひどくないことが大半といわれていますが、心配であれば医師に相談して痛み止めを処方してもらいましょう。

自分で抜いても大丈夫?

乳歯が気になるからと無理やり抜くと、根が折れて残ってしまったり、強い痛みが出たり、出血がひどかったり、歯茎や神経を損傷するおそれがあります。また、乳歯の根の吸収が十分でない場合は、自分での抜歯することは危険です。

永久歯がしっかり生えるまでは、乳歯は整然と並んでいることが重要であり、乳歯が途中で抜けてしまうとそこに空間ができてしまい、その空間を埋めるように歯が移動したりするなど、噛み合わせに影響が出てしまう可能性があります。 また、咀嚼の刺激がかたより、あごの発育に問題が生じたりし、結果として永久歯が整然と生えてくる妨げとなりかねません。
このように、乳歯を自己判断で抜くことは、生涯の歯並びにも悪影響を及ぼしかねません。無理をしないで歯科医院を受診しましょう。

おわりに:乳歯がなかなか抜けないときは、歯科医に相談しよう

子供の歯が抜けない理由は多様ですが、自分で強引に抜くことはリスクを伴います。乳歯の生え変わりには個人差があるため、適切な抜歯のタイミングや方法については歯科医院の判断に委ねましょう。

厚生労働省 の情報をもとに編集して作成 】

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