食べもの、ツボ押し・・・視力回復の効果が期待される方法を紹介

2018/1/22

渡辺 先生

記事監修医師

東京都内大学病院眼科勤務医

渡辺 先生

視力が悪くなってもメガネやコンタクトで矯正できますが、できることならセルフケアで視力低下を防ぎたいと考える人もいるのではないでしょうか。著しく視力回復ができるわけではありませんが、目の疲労などの改善につながると考えられている栄養はあるのです。この記事では、視力回復の効果が期待できる食べ物やツボ押しを紹介しています。

そもそも、視力が下がってしまうのは何故?

視力の低下は、遺伝的な要因の他、日常生活で目を酷使することが原因で起こります。
目のピント調節を行う毛様体筋(もうようたいきん)という筋肉が疲弊したり、光の屈折や量を調節する水晶体の疲労により、視力低下が起こるといわれています。

他にも、精神的ストレスによって毛様体筋が過度に緊張したり、加齢によって白内障などの目の病気を発症すると、視力低下の原因となります。

「目に良い」と言われるのはどんな食べ物?

ここからは、目にいいとされる栄養素を、それぞれの栄養が含まれる代表的な食べ物と期待できる作用と一緒に、ご紹介していきます。

ビタミンA

目の粘膜や網膜を保護してドライアイを予防し、暗いところで目が見えにくくなる夜盲症の予防に効果があるとされている栄養素です。
牛・豚・鶏のレバーやうなぎ、人参、かぼちゃに多く含まれています。

ビタミンB群(B1、B2、B12、)

視神経の働き促進や夜盲症の防止、目の充血・疲労の回復などに効果が期待できる栄養素です。お互いに作用を高め合うので、ビタミンB群にまとめられる栄養素それぞれを積極的に摂取すると、視力低下の防止に効果的といわれています。

ビタミンB群の栄養素は、大豆、エンドウ豆などの豆類、玄米、豚肉、レバー、うなぎ、さんま、貝類、たらこなどの食品を摂ることで摂取できます。

ビタミンC

水晶体の酸化を防止し、白内障予防効果も期待できます。
赤ピーマンや芽キャベツ、檸檬、アセロラ、ゆず、キウイ、オレンジなど、野菜や果物に多く含まれる栄養素です。

ビタミンE

血行を良くする効果があり、疲れ目や老眼の改善に効果が期待できます。かぼちゃ、アーモンド、うなぎ、子持ちカレイ、キングサーモン、ツナ缶、植物性のオイルに多く含まれます。

ベータカロテン(ビタミン前駆物質)

夜盲症の予防に効果的とされ、小松菜、ホウレン草、かぼちゃ、にら、にんじん、ブロッコリー、モロヘイヤなどの緑黄色野菜を中心に、三つ葉、アンズ、スイカ、ビワにも含まれています。

ポリフェノール(カテキン類、アントシアニン類)

カテキン類とアントシアニン類に分けられ、それぞれ抗酸化作用と眼精疲労や視力低下の進行防止に効果があるとされます。
カテキン類は緑茶に、アントシアニン類はブルーベリー、カシスなどベリー類に多く含まれる栄養素です。

カロテノイド(キサントフィル類、カロテン類)

カロテノイドにはキサントフィル類とカロテン類の2種類があります。
キサントフィル類は白内障、飛蚊症(ひぶんしょう)、黄班変性などの防止効果が期待でき、カロテン類は抗酸化作用や紫外線による目のダメージを防ぐ効果があるといわれています。

それぞれ卵黄、ホウレン草、ケール、ブロッコリーと、トマトに含まれています。

カルシウム

強膜と呼ばれる眼球の外側に膜の機能アップに効果が期待でき、緑黄色野菜、納豆、魚介類、海藻類に多く含まれています。

マグネシウム

まぶたのけいれん、緑内障の防止や眼球の良好な血液循環の維持に効果があるとされ、ひじき、昆布、のりなどの海藻類やホウレン草、パセリ、豆類、玄米に含まれています。

DHA(ドコサヘキサエン酸)・不飽和脂肪酸

神経の発達と機能維持に効果的とされる栄養素で、マグロ、ブリ、味、イワシ、サバ、うなぎ、サンマなどの魚類に多く含まれています。

タウリン(アミノ酸)

目の疲れ、紫外線による目のダメージを回復する効果があるとされ、タコ、イカ、貝類に多く含まれます。

目の疲れに効果的なツボとは?

目の疲れの改善には、ツボ押しも効果的といわれています。

特に、目頭のくぼみにある「晴明(せいめい)」は、両手人差し指で挟み込むように押すと疲れ目に効くと考えられています。
また、足の甲、人差し指と中指の間にある骨は「眼晴(がんせい)」と呼ばれ、親指で30回程度押しもむことで、ドライアイの解消効果が期待できます。

食事療法とあわせて、試してみてください。

「○○だけ」はNG。いくつかの方法を組み合わせて視力低下を防ごう

ここまで、視力低下に効果的な栄養素やツボ押しについてご紹介しましたが、どれか1つだけを摂取・実践し続けても、一定の効果を得ることは難しいでしょう。特定の栄養素や食品だけを摂取しても、視力が劇的に回復したり、視力低下の防止ができるわけではないことはきちんと留意するようにしてください。

必要な栄養素を摂ることも大切ですが、足りていないと思われる栄養素を考えてバランスよく摂取することも大切です。ツボ押しなど他の方法と併用しながら、視力低下を予防できるように工夫していきましょう。

おわりに:食べ物や日常生活を変えていけば、視力低下防止は期待できる

1つの栄養素だけを摂取したり、生活習慣を改めるだけで視力の回復をするのは難しいですが、複数の方法を同時に行っていけば、視力の低下防止や、回復が期待できます。幅広く情報を集めて、自分に足りていない方法を補うつもりで実践してみることをおすすめします。

厚生労働省 の情報をもとに編集して作成 】

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