記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/2/8 記事改定日: 2019/3/7
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
男性よりも女性は薄毛になりにくいといわれていますが、近年は薄毛で悩んでいる女性が増えています。この記事では、女性の薄毛の種類と原因について解説しています。予防法についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
女性の薄毛が起こる原因はさまざまですが、男性ホルモンの活性化と栄養不足が原因になることが多いといわれています。
女性は男性よりも女性ホルモンを多く分泌しているので、男性に比べて薄毛になりにくいといわれていますが、加齢やストレスの増加、生活習慣の乱れなどが起こるとで男性ホルモンが活性化してしまうことがあります。
男性ホルモンは認知機能の向上や集中力アップなど日常生活を送るうえで必要な作用を持っています。
現代は女性の社会進出により女性がストレスにさらされる機会が増えたことなどの影響で、男性ホルモンが過剰に分泌されてしまい薄げに悩まされている女性が増えているのではないかと考えられています。
また、栄養不足も薄毛の原因となります。特に、若い女性の場合は鉄や亜鉛の不足が脱毛につながるといわれています。鉄や亜鉛は、髪の毛の原料となるケラチンを作るうえで必要となります。無理なダイエットなど、食生活が乱れると不足しがちになるといわれています。
薄毛改善のためには、まずはバランスの良い食生活が重要です。魚や肉、大豆などでタンパク質をしっかりと摂りましょう。特に大豆等に含まれる植物性タンパク質は脱毛予防に有効とされています。
そして亜鉛や鉄、マグネシウムも重要な栄養素です。レバーやカキ、魚介類にはそれらの栄養素が豊富に含まれるので、意識的に摂取するようにしましょう。
その他、睡眠不足やタバコは髪の毛の成長を阻害するので避けるようにしましょう。髪を洗うときには、シャンプー前にシャワーでしっかりと髪と頭皮を洗いながすようにして、刺激がすくなく頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーを使うことをおすすめします。
そしてストレスはたまりきってしまう前に発散するようにしてください。自分にあったストレス解消方法を見つけ、こまめに解消していきましょう。
女性の薄毛治療には、頭皮の血行を改善するミノキシジルや発毛を促す成長因子であるKGFが含まれたスカルアップヘアエッセンスなどの外用薬、頭皮を作るのに必要なアミノ酸やたんぱく質などが含まれた内服薬のパントガールなどが使用されます。
また、出産後や更年期など女性ホルモンバランスの乱れが原因と考えられる場合には、ホルモン剤が使用されるケースもあります。
女性の薄毛の原因はさまざまであり、それによって使用する薬は異なります。中には、不適切な治療薬の使用によって全身の多毛などの副作用を生じることもありますので、自己判断での使用は控えましょう。薄毛に悩んだ場合には、皮膚科や美容外科などを受診して、適切な治療を行うことが大切です。
薄毛に悩む女性が増えています。さまざまな原因がありますが、以前に比べてストレスが増えたことが一因といえるでしょう。ストレス増加は男性ホルモンの活性化につながり、薄毛を促進してしまうのです。予防のために、ストレス解消と規則正しい生活習慣を心がけましょう。