記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/2/9 記事改定日: 2019/3/7
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
薄毛対策として、市販の育毛剤)は本当に効果があるのでしょうか。
この記事では、薄毛の原因と病院での薄毛治療について解説しています。育毛剤の効果に不安があるという人は、ぜひ参考にしてみてください。
薄毛はさまざまな要因によって発症しますが、主な原因は男女で違います。
男性の薄毛の多くは、テストステロンがDHTという物質に変化することで薄毛の原因になります
一方で、女性は、髪の発育に大きく関わる女性ホルモン「エストロゲン」が減少することが薄毛の原因と考えられています。
市販の育毛剤のメリットとして、その手軽さが挙げられるでしょう。
ドラッグストアや通販などで手軽に購入できますし、価格も幅広いので自分の予算に合った商品を選ぶことができます。
デメリットとしては、自分の症状にあったものでないと効果が期待できないため、自分の薄毛の原因をちゃんと理解していないと無駄な支出になってしまう可能性が高いことです。
育毛剤には、栄養を補給するものや、血行を良くするもの、皮脂を抑制するものがありますが、自分の頭皮がどういう状態であるかを知っておかないと、自分の薄毛対策に適切なものは選べません。
できれば、皮膚科や専門クリニックに相談し、自分の薄毛にあったものを出してもらうことをおすすめします。
薄毛に対する治療方法には様々なものがあります。
男性の場合には、男性ホルモンの一種が発毛サイクルに障害を及ぼすことで正常な発毛が妨げられる「AGA」と呼ばれる病気が原因になることが多いとされています。
AGAの治療には原因となる男性ホルモンの働きを抑制するプロペシア®︎やミノキシジルなどの薬剤が使用されます。また、一部の美容外科などでは頭皮に幹細胞から抽出した成長促進エキスを直接注入して発毛を促す治療が行われることもあります。
一方、女性の薄毛は産後など女性ホルモンバランスの乱れによる脱毛にはホルモン剤などの薬がしようされることもありますが、明確な治療法が確立していないタイプの薄毛も多く、男性の薄毛よりも治療が難しいケースがあります。
また、薄毛の原因は、頭皮の病気や糖尿病などの生活習慣病が原因のことも少なくありません。急激に薄毛が進んだ場合には、病院を受診して健康状態をチェックするようにしましょう。
市販の育毛グッズだけで、薄毛対策をしている人もいるでしょう。市販のものは手軽に取り入れられますが、薄毛グッズは自分に薄毛の原因に適したものでないと効果を発揮できません。
自分の薄毛の状態を理解するためには、病院で調べてもらい、自分にあった対策方法を教えてもらいましょう。