頭皮マッサージが薄毛対策になるっていわれているのはなぜ?

2018/2/13 記事改定日: 2019/3/7
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

薄毛対策として頭皮のマッサージをしている人もいるでしょうが、本当に効果はあるのでしょうか。この記事では頭皮マッサージの薄毛対策効果について解説しています。また、薄毛の原因にも触れているので、髪の毛が気になってきたという人は参考にしてください。

薄毛にはさまざまな原因がある!

薄毛には、食生活やストレスなど、さまざまな原因があります。その中でホルモンが原因となって薄毛になる場合があります。ホルモンが原因になる場合でも、そのメカニズムは男女で異なります。

男性の場合、男性ホルモンがジヒドロテストステロン(DHT)という物質に変化することで薄毛の原因になります。DHTは、髪の毛を作り出す毛母細胞を攻撃する性質があり、薄毛や抜け毛につながります。
一方で、女性の場合は、女性ホルモンであるエストロゲンが減少することが薄毛の原因となります。加齢等によってエストロゲンが減少すると、髪の寿命が短くなり、髪の成長が抑制され、髪が細くなることで髪のボリュームが全体的に減っていきます。

血行不良で薄毛になるって本当?

髪の毛は毛母細胞で作り出されています。毛母細胞の栄養が不足すると適切なヘアサイクルが行われなくなり、髪の毛が作り出されなくなってしまいます。
血液によって毛母細胞に必要な栄養が供給されますので、血行不良になると十分な栄養が毛母細胞に運ばれなくなり、髪の毛が成長できなくなります。

女性の薄毛は、血行不良が原因になることが多いといわれています。冷え性の女性は血行が悪くなりやすいので、特に注意しましょう。

本当に頭皮マッサージが薄毛予防に効くの?

薄毛対策として、頭皮マッサージはさまざまなサポート効果が期待できます。まず、血行促進です。血行不良は薄毛の原因のひとつですが、頭皮をマッサージすることで血行促進できます。ストレスも抜け毛を促進しますが、マッサージでリラックス効果も期待でき、ストレス解消につながります。
また、マッサージすることで、育毛剤の浸透効果を高めることができます。

ただし、頭皮マッサージだけで薄毛を改善できるわけではありません。改善のサポート役として、いろいろな薄毛対策法と頭皮マッサージを併用するようにしましょう。

リンパマッサージ

血液だけでなく、リンパの流れが悪い場合も、薄毛になりやすいといわれています。
リンパの流れが悪いと代謝が悪くなり、老廃物の排出機能が低下してむくみの原因になり、頭皮がむくみさらに老廃物がたまってしまうと頭皮環境に悪影響をおこします。

リンパマッサージは頭皮マッサージをするときは全身もマッサージした方がより効果的と考えられています。
これは、リンパは体全体に張り巡らされているので、全体をマッサージして全体の流れがよくした方が、結果的に頭皮のリンパの流れが良くなるとされているためです。

マッサージ手法は、鎖骨、耳の前、アゴの下、脇の下などにあるリンパ節に向かって、リンパ液をながすようにマッサージしましょう。特に鎖骨のリンパ節は重要です。これは、リンパ液が最後に行きつくのは鎖骨のリンパ節で、そこから静脈に合流するからです。

まずは鎖骨をマッサージし、その後に別の部位をリンパ節に向かってマッサージしていきましょう。頭をマッサージするときは、頭頂部に向かってマッサージを行い、頭頂部を5秒間程持続指圧してください。

頭皮マッサージで薄毛が改善しないときは…

頭皮マッサージは頭皮の血行を良くし、薄毛を改善する効果が期待できます。
しかし、薄毛の原因を根本的に解決できるわけではありません。特に、脂漏性皮膚炎など頭皮の病気が原因の場合には、マッサージで頭皮に刺激を与えることで症状が悪化することもあります。
薄毛が気になる場合は我流の対処法を行わず、まずは皮膚科や薄毛専門外来などを受診して薄毛の原因を検査した上で、適切な治療や対処法を行うようにしましょう。

おわりに:毎日のマッサージで血行とリンパの流れを改善しよう

マッサージだけでは抜け毛を改善できませんが、他の対策と組み合わせることで相乗効果が期待できます。血行やリンパの流れをよくするためには、毎日の継続が大切です。時間を見つけて無理のない範囲で実施することから始めましょう。
また、頭皮マッサージだけでは根本的な薄毛対策にはなりません。まずは一度専門クリニックを受診し、適切な方法をアドバイスしてもらいましょう。

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