女性の薄毛の原因と自分でできる予防対策とは?

2018/2/26 記事改定日: 2019/3/7
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

パーマやヘアカラーなどの普及につれ、近年、薄毛に悩む女性が増えつつあります。今回の記事では、女性の脱毛症について、原因や予防法をお伝えしていきます。

女性の薄毛の原因にはどんな種類がある?

女性の薄毛の特徴として、局所的ではなく全体的に髪が薄くなること、そして、人によって薄毛の原因がさまざまであることが挙げられます。

主に、男性ホルモンや遺伝の影響によって局所的な薄毛を発症する男性に対し、女性の薄毛は加齢やストレス、ホルモンバランスの乱れ、不規則な生活習慣、パーマや染色などによるダメージによって引き起こされると考えられています。

女性の薄毛は、原因によって大きく以下の7種類の脱毛症に分けられます。

びまん性脱毛症
典型的な女性の薄毛の症状で、加齢で女性ホルモンの働きが鈍くなることにより、頭髪全体が薄く細くなり、頭皮が透けて見えるようになります。
けん引性脱毛症
長期にわたって同じ方向に髪を引っ張ることで、毛根に過度な負担がかかり、分け目や生え際の髪が薄くなってしまう薄毛です。
栄養バランスの乱れによる脱毛症
無理なダイエットや生活の乱れにより、髪に必要な栄養素が足りない状態になると、髪が抜けやすくなったり、新しい髪が生えてこなくなることがあります。
同様に、鉄分が不足して貧血状態になっても、髪に必要な栄養が行き渡りにくくなるため、抜け毛・薄毛の原因となります。
ホルモンバランスの乱れによる脱毛症
妊娠、出産、避妊経口薬(ピル)の服用中止などにより、ホルモンバランスが著しく変化すると、一時的に抜け毛が多くなって髪が薄くなるケースがあります。
特に出産時の薄毛は分娩時脱毛症と呼ばれ、通常、産後の体調とホルモンバランスの回復に伴って、症状も自然に治癒します。
過度なヘアケアのダメージによる脱毛症
薬品によるパーマや洗髪、刺激の強い整髪料などを頻繁に使用することで髪と頭皮にダメージが及ぶと、薄毛の要因となることがあります。
脂漏性脱毛症
毛穴が過剰に分泌された皮脂によってふさがれ、細菌が繁殖して炎症を起こし、髪が正常に生えてこなくなるようになります。
ひこう性脱毛症
頭皮の乾燥によって出た多量のフケが毛穴をふさぎ、このフケに細菌が繁殖することで毛穴が炎症を起こし、髪が成長できなくなることによって起こる薄毛の症状です。

日常生活でできる、女性の薄毛の予防対策は?

女性の薄毛は日常生活での習慣が原因になっていることが多々あります。このため、好ましくない習慣を正すことで薄毛を改善できるケースも少なくありません。
薄毛が気になる場合には、以下のような対策を行ってみましょう。

  • ストレスを溜めず、休息・睡眠時間を十分に確保する
  • 栄養バランスのよい食事を心がける
  • 禁煙する
  • アルコールは適度に控える
  • 頭皮に刺激のあるシャンプーや染髪料などの使用を控える
  • シャンプーや染髪料の洗い残しに注意する
  • 過度な頻度のパーマやカラーリングは控える
  • 髪の分け目を適宜変える
  • ポニーテールのような頭髪がけん引されるような髪型を連用しない
  • 頭皮の乾燥を防ぐ

病院での治療方法について

病院では、女性の薄毛に対してどのような治療を行うのでしょうか。

まずは、発毛効果のあるミノキシジルの服用やロゲイン®の塗布など、薄毛に対する投薬治療を試みるのが一般的です。

他には、発毛・育毛に必要な薬剤を直接注射器で頭皮に注射して与えたり、ビタミン・ミネラルなどの栄養素をバランスよく配合した治療薬の服用による治療が行われます。

病院の方針によって治療内容は異なりますので、詳しくは病院にお問い合わせください。

おわりに:女性の薄毛には女性特有の原因と症状がある

近年、増加傾向にある女性の薄毛には、男性の薄毛とは異なる独自の原因や症状があります。女性の薄毛は専門の医療機関での治療によって、改善する可能性がある症状です。薄毛が気になると感じたら、症状が進む前に病院を受診し、治療しましょう。

関連記事

この記事に含まれるキーワード

女性(71) ホルモンバランス(24) 栄養バランス(4) ミノキシジル(13) 薄毛(21) ひこう性脱毛症(3) びまん性脱毛症(5) けん引性脱毛症(1) パーマ(3) しろう性脱毛症(1) 分娩時脱毛症(1)