記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/2/23
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
ふとした瞬間に出ることのある「くしゃみ」。実はこのくしゃみが、肩こりにつながる可能性があるといわれています。今回の記事では、くしゃみと肩こりの関連性や、対処法について解説していきます。
くしゃみを引き起こす代表的な原因には、「風邪」「アレルギー性鼻炎」「寒暖差アレルギー」「刺激物質」「モーニングアタック」の5つが挙げられます。以下でそれぞれの仕組みと対処法をご紹介します。
風邪によるくしゃみは、風邪の原因となるウイルスを、身体がくしゃみによって排出しようとするために起こります。一緒に発熱や咳などの症状を伴うことが多く、保温・保湿をしながら安静にし、風邪自体を治すことでくしゃみを止めることができます。
風邪の諸症状がないのにくしゃみが出る場合は、特定の物質から身を守ろうとすることで起こるアレルギー性鼻炎が疑われます。
アレルギー性鼻炎には、花粉症のような季節性のものとダニやペットに反応する通年性のものがあり、それぞれアレルギーの原因物質を取り除くことが、最も有効な対処法です。
気温差が大きい時期には、温度変化が自律神経に作用して鼻の血管を刺激する、寒暖差アレルギーによるくしゃみが出るケースがあります。対策としては、マスクをして鼻の周りの寒暖差を小さくする他、体質改善や、体温調節をしやすいよう服装を工夫するなどがおすすめです。
鼻から吸い込んだ物質が鼻の粘膜を刺激し、くしゃみが起こるものです。刺激となる物質にはホコリやゴミなどが挙げられますが、刺激物質によるくしゃみはこれらが体外に排出されることで、自然と治まります。
睡眠時から起床にかけて自律神経の切り替えがうまくいかず、朝起きた時に鼻づまりやくしゃみなどの症状が出ることを、モーニングアタックと言います。特にアレルギー性鼻炎を患う人が発症しやすく、マスクなどで加湿するか、起床時に横になったまま体を動かして、自律神経の切り替えを促すなどの対策が効果的です。
咳やくしゃみをする際にはどうしても身体に力が入ってしまうため、長期間にわたる咳やくしゃみは肩や首のこりを悪化させてしまう可能性があります。さらに、くしゃみのために前傾姿勢をとることが多くなると、呼吸を助ける肋骨周辺の筋肉が衰え、十分な酸素を吸い込めなくなるため、血行不良が起こりやすくなります。
このように、肩や首の筋肉自体のこわばりと、呼吸をする筋肉の衰えからくる酸欠・血行不良により、咳やくしゃみが肩こりを悪化させるケースがあると言われているのです。
特に、花粉症など季節性のアレルギーが起こりやすい春から初夏にかけて起こりやすいことから、この症状は「季節性アレルギーこり」とも呼ばれています。
最後に、くしゃみによる肩こりを予防・解消するための具体策を「血行改善による治療」と「磁気治療器による治療」の2つのカテゴリに分けてご紹介していきます。
くしゃみによる肩こりの一因は血行不良であるため、血行不良を解消すると、くしゃみによる肩こりの症状改善にも効果が期待できます。
具体的には、水分をこまめにたっぷり摂って血流を促し、深呼吸で鼻から息を大きく吸い込み、口から吐き出して血中の酸素濃度と呼吸を整えると効果的です。
血流を促進させる効果があるとされる磁気治療器の使用も、くしゃみによる肩こり症状の改善に効果的です。市販の貼り付けタイプやネックレスタイプなどの他、整骨院などの医療機関で、専門機器による磁気治療を受けることも可能です。
一見すると無関係に見えるくしゃみと肩こりが、実は連動して症状を悪化させていることもあります。長期間辛い症状が改善されない場合は、医療機関で専門家に相談してください。