記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/3/14
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
女性の若ハゲは、原因によっていくつかのタイプに分けられます。今回の記事ではそんな女性の若ハゲの種類や原因と、病院で治療すべきタイプの若ハゲについてご紹介していきます。
女性の薄毛は原因の違いによって、「びまん性脱毛症」「分娩後脱毛症」「ひこう性脱毛症」「牽引性脱毛症」の4種類に分けられています。
髪の分け目や頭頂部が薄くなるタイプで、最も多く見られるタイプの脱毛症です。基本的には更年期前後の女性に多いですが、ストレスや過度のダイエットによる栄養不足、ホルモンバランスの乱れなどによって若くして発症することもあります。
分娩後脱毛症は、文字通り妊娠してから出産するまでの間にホルモンバランスが乱れるために起こる若ハゲです。
ひこう性脱毛症は、大量のフケが毛穴を塞いで雑菌が繁殖し、毛根が炎症を起こして脱毛するものです。シャンプーのし過ぎや不十分なすすぎ、ダイエットや不規則な生活が主な原因とされています。
ポニーテールなど髪を強く引っ張って結ぶヘアスタイルや、エクステやヘアアイロンの使い過ぎが原因で起こるタイプの脱毛症です。引っ張られた部分に脱毛が見られます。
10代女性の若ハゲの主な原因は、「学校の人間関係や受験などのストレスからくるホルモンや自律神経のバランスの乱れ」「アレルギーやアトピー」「自己免疫疾患」などです。そのほか、薬の副作用で脱毛が起こってしまうケースもあります。
また、10代女性の若ハゲの原因として少なくないのが、ストレスによって自分で髪を引き抜いてしまう「抜毛症」です。いけないことだと思っていても髪を引き抜くのをやめられないため、若ハゲ対策と共にメンタル方面での適切な治療が必要と言えます。
若ハゲは誰にとっても深刻な悩みですが、10代女性の場合特に多感な時期でもあり、それ自体が大変なストレスとなってしまうため、周囲の大人が適切にサポートして、早めに正しい治療が受けられるよう導く必要があります。
薄毛の種類によっては、セルフケアで改善する場合もあります。例えば、ひこう性脱毛症の場合はシャンプーのし過ぎや生活習慣の見直し、牽引性脱毛症の場合はヘアスタイルの工夫などによって改善が見込めますが、ストレスが原因の場合や、薄毛自体を治療するためには専門医による治療が欠かせません。
病院での薄毛治療では、抜け毛を防いで発毛を促進する飲み薬や、抜け毛を抑制する塗り薬などが処方されます。なお、フケをはじめ頭皮トラブルが主な原因の場合は医師が勧めるシャンプーに変えるという方法もありますが、ストレスが最大要因の若ハゲの場合は、メンタル面の治療も必要と考えられます。
女性の若ハゲは、種類によってはセルフケアで改善が見込めるものもありますが、ストレスが原因の場合などは、専門医のもとでの治療が必要となります。まずは自身の若ハゲがどのタイプなのか把握することが大切です。