ドライノーズの人は花粉症になりやすい?!対処法はある?

2018/3/19 記事改定日: 2019/2/17
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

多くの人が罹患している「花粉症」。実は、「ドライノーズ」の人は花粉症の発症リスクが高いといわれているのです。果たしてこれは本当なのでしょうか?
対処法もあわせて、ドライノーズについて解説していきます。

ドライノーズについて

ドライノーズとは、鼻の中の粘膜が乾燥してしまう状態をいいます。鼻の中の乾燥感やムズムズ感が生じ、鼻水は出ないのに鼻をかみたくなります。症状が進むと出血したり、カサブタができたりすることもあります。

ドライノーズの大きな原因は乾燥です。エアコンの使用が多い現代では、何かと湿度が低い環境で過ごすことが多くなります。
とくにオフィスやホテルといった気密性の高い建物の中では、空調設備の影響で湿度が著しく低くなることがあります。こういった乾燥した環境で生活の大半を過ごすことが、ドライノーズの原因のひとつと考えられています。

また、乾燥以外にアレルギー性治療薬の使用が、ドライノーズの原因になることが知られています。

ドライノーズの人は花粉症になりやすい?!その理由は?

鼻の役割は、呼吸時の空気の加湿と、外からの異物への防御です。鼻は喉から気管を経て肺まで繋がります。呼吸によって外界から入ってくる空気には、花粉やウイルスといった異物が混ざっており、そのまま送ると肺に負担がかかります。
そこで、粘膜にある繊毛(せんもう)という細かな毛が空気の掃除をして、肺を守っています。繊毛の働きにはある程度の湿気が必要ですが、湿気を補う役割を果たしているのが鼻や喉の粘膜です。

では、ドライノーズになるとどんな影響が考えられるのでしょうか。もちろん個人差はありますが、ウイルスや細菌といった病原菌や、花粉や埃といった異物に対して無防備になるといえるでしょう。

たとえば花粉の多くは繊毛の働きによって身体の外に出されます。しかし、繊毛の働きが不十分で花粉が排出しきれず体内に残ると、アレルギーの原因となるタンパク質を粘膜から浸透させていき、アレルギー発症の要因となります。
また、乾燥を好むウイルスや細菌が繁殖しやすくなり、炎症が起こる可能性も高くなります。

おすすめのドライノーズ対策

日常生活の中でできるドライノーズ対策として、以下のようなものがおススメです。鼻の乾燥が気になる人はぜひ試してみて下さい。

  • 冬場など空気が乾燥しやすい時期は加湿器などで室内の保湿を行う
  • 外出時にはマスクを着用する
  • 湯船にゆったり浸かって、温かい蒸気を吸い込むようにする
  • 市販の鼻用スプレーを使用して乾燥を防ぐ

ただし、日常生活での対策を行ってもドライノーズが改善しない場合は適切な治療が必要な場合もありますので早めに病院を受診するようにしましょう。

おわりに:放置されやすいドライノーズ。該当する症状があれば早めに対策を

鼻の中は、顔や手肌と違って簡単に見ることができません。そのためドライノーズは、かなり重症化するまで気づかれないこともあります。花粉症になりやすくなってしまう場合もあるので、鼻の中が乾燥しているように感じる方は、一度耳鼻咽喉科を受診してみてください。

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