記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/2/27 記事改定日: 2018/4/2
記事改定回数:1回
記事監修医師
前田 裕斗 先生
出産で入院する際には様々な準備が必要です。こちらの記事では、入院や退院の際に必要な物や、パートナーや家族とあらかじめ確認しておきたい事項などについて解説します。
うっかり忘れて困ってしまわないように、リスト作りの参考にしてください。
出産のための入院準備として、持ち物やベビー用品などを用意とあわせて、家族への連絡や赤ちゃんを迎えるための部屋の準備なども進めておきましょう。特に入院前には、以下のような点に気をつけるようにしてください。
退院してからスムーズに赤ちゃんとの生活がスタートできるよう、赤ちゃんが過ごすスペースを整えておきましょう。ベビーベッドの組み立てや、赤ちゃんの服の水通し、赤ちゃんグッズの購入や配置など、赤ちゃんを迎え入れる準備をしておくことが大切です。
里帰り出産の場合であっても、日常生活に必要なものの場所や、出産に必要な手続き、上の子がいる場合にはどこでどう過ごすのかなどについてパートナーや家族と確認しておいてください。
また、健診のときに予期せずそのまま入院することになった場合、自分では入院のための荷物を持って行けません。パートナーや同居している家族に、入院準備品を入れたバッグがどこにあるかも伝えておくようにしましょう。
入院時に必要な持ち物は病院によって異なります。大抵の場合、出産準備品リストは産院のホームページで公開されていたり、安定期に入った頃に配布されたりするため、あらかじめ何が必要か確認しておきましょう。なお、どの産院でも母子手帳・健康保険証・診察券などは必要になります。
その他に必要なものは以下の通りです。
・印鑑(産院によってはサインでよいため不要な場合もある)
・テニスボールなどのいきみ逃しグッズ
・授乳用ブラジャー
・母乳が漏れないようにするための母乳パッド
・歯ブラシなどの洗面用品や基礎化粧品
・バスタオルやフェイスタオル
・ガーゼ(赤ちゃんのお世話のときに使用)
・コップ(入院中のお茶や食事用)
・スマートフォンと充電器(使用可能かどうかは要確認)
・筆記用具(赤ちゃんお世話の指導のときのメモなどに)
・ペットボトルに付けられる曲がるストロー(陣痛時の水分補給が楽になるため)
・靴下(冷え防止)
・産後必要な産褥パッド、産褥ショーツ、清浄綿、パジャマ(産院で用意されていることも多いため要確認)
退院の際には以下のものが必要です。
・お母さんの服
・季節に合わせた赤ちゃんの肌着(短肌着・長肌着)、ベビー服(ベビードレス)
・おむつ(産院によっては不要)
・おくるみ
・ベビー(チャイルド)シート(新生児であっても車で退院する際には必須、自家用車への装着まで済ませておく)
入院時に持ち込むと大荷物になってしまうため、退院時にまとめてパートナーや同居の家族、里帰り先の家族に持ってきてもらうことが多いといわれています。入院時の荷物と同様に、退院時の荷物の置き場所についてもパートナーなどと確認しておくとスムーズです。
出産・入院費の支払いや、赤ちゃんを迎える前の家の掃除などについてもパートナーや家族に頼んでおくようにしましょう。
出産後8週間は労働基準法で働くことは禁じられています。医師の診断書があれば、生後6週間で職場復帰が可能ですが、多くのお母さんは8週間の産後休暇を取得しているでしょう。
産後休暇が終了すると、引き続き育児休業を取得することができますが、育児休業を取らずに職場復帰の予定がある人は、パートナーや家族の協力が不可欠です。出産前からしっかりと話し合い、お母さんに過度な負担がかからないような体制を計画しておきましょう。
また、子供を保育園に預ける場合には、出産前から保育園の見学を行い、あらかじめ希望する保育園を決めておくとよいでしょう。
育児休業とは、産後休暇終了日の翌日から子供が1歳になる日まで取得できる休業期間のことです。待機児童などの問題で、認可保育園に入所できない場合には、一歳六か月まで延長することも可能です。
育児休業には、雇用保険に加入していることや、出産前の勤続年数などによって取得できるか決まるため、自分が育児休業を利用できるかどうか事前に確認しておく必要があります。
また、育児休業の申請手続きは基本的には職場で行ってくれますので、産前休暇に入る前に手続きに必要な育児休業給付金支給申請書などの提出書類をもらっておくとよいでしょう。勤務先が手続きを行わない場合には自分で行う必要がありますが、手続き場所は職場近くのハローワークです。出産後は何かとバタバタ忙しいものですから、出産前に必要書類を準備しておくことをおススメします。
病院によっては入院に必要なものをほぼ全て準備していることもありますが、出産入院は妊婦さんの荷物以外にも退院時の赤ちゃんの洋服なども必要ですから、荷物は通常の入院より多くなります。
突然の陣痛時に慌てることがないよう、事前にしっかり準備しておき、いつでも病院に迎えるようにしましょう。
出産入院で必要なものには以下のものが挙げられます。
・母子手帳
・現金(入院保証金などを支払った人はその領収書)
・印鑑
・授乳用パジャマ
・タオル類
・洗面、入浴道具
・コップや箸などの食器
・出産パットなどの衛生用品
・産褥ショーツ、授乳ブラジャー
・ガウン(秋冬のみ)
・退院時の赤ちゃん用肌着、カバーオールなどの衣類
・おくるみ(春夏は薄手のもので、秋冬は防寒効果のある厚手の毛布など)
・退院時のお母さんの洋服
タオルやパジャマ類、衛生用品が入院費に含まれる病院も多いですから、出産する病院が何を準備するのかを事前に確認しておき、万全の準備を整えておきましょう。
赤ちゃんを気持ち良く迎え入れるには、あらゆる準備が必要です。出産で入院する際に必要な物や準備しておきたいことは多岐に渡るため、パートナーや家族と協力しながらひとつずつ確認し、リストを作って後々困ることがないように備えておきましょう。