リラックス効果が期待されるボスウェリアセラータとは?

2018/3/20

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

「ボスウェリアセラータ」という植物をご存知ですか?東洋医学では関節痛の緩和などに用いられ、芳香浴によるリラックス効果も高いとされています。詳しくは以降でご紹介していきます。

ボスウェリアセラータとは?

ボスウェリアセラータはインドの乾燥した高地で見られるカンラン科の落葉高木で、別名インド乳香とも呼ばれており、古代より祭壇や寺院、瞑想など神聖な場で使われてきました。別名オリバナムとも言われていて、これはラテン語のオレウム・リバヌム(レバノン産の油)が由来といわれています。

ボスウェリアセラータは古代、祭壇や寺院など神聖な場で炊かれ、瞑想や祈りの際に使われてきたと考えられており、エジプト人は遺体の防腐保蔵にも用いたともいわれています。

近年では干ばつによりボスウェリアセラータの樹がある原産地周辺にまで砂漠が広がってしまっていることから、良質なボスウェリアセラータを入手することが難しくなってきています。

ボスウェリアセラータにはどのような働きがある?

ボスウェリアセラータは有効成分にボスウェリア酸が含まれています。このボスウェリア酸は5-リポキシゲナーゼを選択的に阻害する作用があり、ロイコトリエン類の生成を抑制することによる抗炎症作用が確認されています。他にも免疫調整作用や、アナフィラキシー抑制作用、細胞の増殖作用、関節の軟骨を構成するグリコサミノグリカンの分解を抑制する作用を持っています。

このようにさまざまな働きがあるため、アーユルヴェーダ(東洋医学)においてはリウマチや関節炎、脂質異常症の治療にも用いられていたとされています。

ボスウェリアセラータに期待される効果とは?

ボスウェリアセラータは実際に東洋医学で使われていたこともあり、さまざまな効果が期待されています。

まずはリラックス効果です。ボスウェリアセラータの芳香浴は、ストレスなどによって浅くなっている呼吸を、ゆっくりとした深い呼吸に導いてくれる作用があります。この呼吸を深くゆっくりとする効果が、古代の祭壇や寺院において瞑想や祈りの際に使われていた理由とされています。

次に、鎮痛作用です。ボスウェリアセラータは抗炎症作用、関節の軟骨を構成する成分の分解を抑制する作用があり、関節痛のサプリメントなどの成分として利用されています。また、前述した深い呼吸によって脳の中枢に働きかけ、痛みをやわらげる効果も期待できます。

さらに、ボスウェリアセラータは老化した肌に新たな活性を与え、皮脂の分泌を調整する作用があるため、シミやシワの予防に効果があり、アンチエイジングの化粧品の成分としてもつかわれています。

そして、呼吸への作用や抗炎症作用、粘膜へも作用することから、気管支喘息を予防する効果も期待されており、気管支喘息の患者80名を対象に1日に900mgのボスウェリアセラータを投与したところ、約70%の患者に寛解がみられたというデータもあります。

おわりに:さまざまな効果を持つボスウェリアセラータ。アロマオイルなどでお試しを

古代から利用されており、人の身体に対してさまざまな効果を持つボスウェリアセラータ。現在では良質なボスウェリアセラータの入手が難しくなっているものの、化粧品やサプリメント、アロマオイルなど身の回りのものに使われています。効率的にボスウェリアセラータを活用して、セルフケアをしてみてはいかがでしょうか。

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