ただの乾燥肌と侮ってはNG!痒みを伴う皮脂欠乏性湿疹とは??

2018/4/26

記事監修医師

都内大学病院勤務

村上 先生

肌がガサガサしてひび割れていたり、脇腹やスネなどにかゆみを伴う湿疹ができたりしていませんか?もしかしたらそれはただの乾燥肌ではなく、「皮脂欠乏性湿疹」かもしれません。具体的な特徴や治療法について解説します。

皮脂欠乏症(乾皮症)とは?

皮脂欠乏症(乾皮症)は皮脂が減少することで、皮膚が乾燥しやすくなる皮膚疾患のひとつです。中高年以降の年代の人に見られることが多く、進行すると皮脂欠乏性湿疹になり、膝から下の皮膚に痒みや湿疹が見られたり、皮膚が剥がれ落ちてしまったり、強い痒みを伴ったりするようになります。放置すると悪化してしまうので、なるべく早めに皮膚科を受診することが大切です。

皮脂欠乏症は通常の乾燥肌とは違うため、皮膚の乾燥が悪化すると、皮脂欠乏性湿疹の症状が進行・悪化しやすくなります。長時間エアコンの効いた部屋で過ごす時は、加湿器なども使用することが大事です。

乾燥肌と皮脂欠乏性湿疹はどう違う?

寒い時期になると空気が乾燥するので、普通肌の人も乾燥肌になりやすいですが、皮脂欠乏性湿疹は通常の乾燥肌とは違いがあります。

そもそも皮膚の表面には角質層があり、その上は皮脂膜で覆われています。角質層は水分や保湿成分を含んでおり、肌を潤わせてくれています。しかし肌が乾燥すると角質層の水分が不足し始め、皮膚がひび割れたり、皮が剥がれ落ちたりします。これが皮脂欠乏症の状態です。

この状態が進行すると、今度は脇腹や背中、脚のすねなどに赤みや強いかゆみ、水ぶくれ、湿疹などが起こる皮脂欠乏性湿疹になります。湿疹ができると皮膚のターンオーバーがさらに早まり、ますます皮膚が乾燥した状態になるので注意が必要です。

これらの症状で悩んでいるなら、ただの乾燥肌ではない可能性が高いです。皮膚科を受診して外用薬を処方してもらってください。しばらく続けていると皮膚の状態が整ってきて、症状が改善しやすくなります。

皮脂欠乏性湿疹になってしまったときの注意点について

皮脂欠乏性湿疹の人は普段よりもお肌がデリケートになっているので、まず強い紫外線を長時間浴びないことが大切です。

また、皮脂欠乏性湿疹は冬に症状が悪化し、夏になると皮膚の状態が良くなることがほとんどですが、こたつやホットカーペット、エアコンなどの効いた部屋で長時間過ごしていると、皮膚の赤みや痒みが悪化しやすいので、冬場も温度調節をきちんと行ったり加湿器を使用しましょう。

そして、入浴後はお肌がとても乾燥しやすいので、保湿剤を使ってきちんとスキンケアをする習慣をつけましょう。

皮脂欠乏性湿疹の治療法とは?

皮脂欠乏性湿疹の治療法ですが、皮膚科では入浴後などに塗る保湿剤や、皮膚のかゆみや赤みを改善するステロイド剤の塗り薬などを処方してくれます。ステロイド剤には優れた抗炎症作用があるので、毎日続けていると皮膚の状態が良くなってきます。また、必要な場合は内服薬も処方してくれるので、しばらく続けてみると良いでしょう。

皮脂欠乏性湿疹は治療期間が長くなることもありますが、外用薬や内服薬を続けていると、少しずつ辛い症状が緩和してきます。薬の効能や副作用を理解しながら、正しく薬と付き合っていきましょう。

おわりに:皮脂欠乏性湿疹を放置すると悪化の恐れが!

皮脂欠乏性湿疹は、放置していると症状がさらに悪化していく厄介な皮膚疾患です。乾燥肌とは明らかに症状も違うので、該当する症状でお悩みの方は、早めに皮膚科を受診するようにしてください。

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