アルファリポ酸がダイエットサプリとして使用される理由は?

2018/3/20

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

ダイエットサプリとして人気の高い「アルファリポ酸」ですが、このアルファリポ酸は体内でどんな作用をするのでしょうか?ダイエット効果があるとされる理由も含め、解説します。

アルファリポ酸とその働きについて

アルファリポ酸とは、細胞の中でエネルギーを生み出すのに必要な栄養素です。チオクト酸という別名で呼ばれることもあり、身体中のあらゆる細胞に含まれています。体内で合成されるアルファリポ酸もありますが、それは全体のごく一部であって、ほとんどが体外からの摂取でまかなわれます。また、40歳を過ぎる頃になるとアルファリポ酸の体内生成量も減ってきますので、より積極的に体外から摂取することが推奨されます。

アルファリポ酸は、じゃがいも、ブロッコリー、トマトなどの野菜に含まれていますが、含有量はごくわずかです。通常の食事で充分な量のアルファリポ酸を摂取することは難しいため、専用のサプリメントを飲むのが一般的です。

日本では2004年に食品(サプリメント)としての認可が出るまで、医薬品として使用されてきました。アルファリポ酸の効能は以下の通りです。

・肉体疲労の改善
・解毒作用
・肝障害への薬効

ダイエット補助として、どんな効果があるの?

アルファリポ酸は、活性酸素の影響による細胞の老化を防ぐ「抗酸化作用」が抜群と言われ、同じく抗酸化作用を持つビタミンCの約400倍の効果があるとされます。また、アルファリポ酸は活性酸素を身体から取り除き、抗酸化力を失った他の抗酸化成分(コエンザイムQ10・ビタミンC・ビタミンE・グルタチオンなど)やビタミン類にも働きかけ、再び抗酸化力を取り戻させる効果があります。いわば、抗酸化成分グループのリーダー格とも呼ぶべき存在です。

また、アルファリポ酸は遺伝子レベルで細胞を修復し、病気を予防してくれるとも言われ、癌やC型肝炎、肝硬変の治療にも効果を発揮すると考えられています。さらに、細胞の代謝を促進させる作用があるとも考えられており、その点から太りやすい体質を改善させる「ダイエット補助食品」としての一面でも注目されています。

アルファリポ酸を摂取する際の注意点と副作用

アルファリポ酸は、サプリメントで摂取するのが一般的です。ただし、食事と一緒に摂ると体内へ吸収されにくい特徴があります。よって、食事の30分以上前にサプリメントを飲むことをおすすめします。

また、アルファリポ酸は癌細胞の増殖を抑え、抗癌剤を効きやすくする作用も認められるため、点滴の形で癌治療の現場でも使われることがありますが、このアルファリポ酸点滴療法については、点滴針を刺した部位の痛みや熱感、あるいは、寒気や動悸などの低血糖症状が副作用として現われることがあります。

おわりに:アルファリポ酸には、ダイエット効果だけでなく他の健康効果も

アルファリポ酸は、世間でダイエットサプリメントとして注目を集めがちです。しかし、ダイエット効果だけではなく、活性酸素を除去する抗酸化作用で細胞の老化を遅らせたり、細胞を修復して病気を予防する効果もあるとされています。健康のために、サプリの服用を検討してみてもいいかもしれません。

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