シナモンマスクの効果とは!?インフルエンザの予防はできるの?

2018/3/30

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

インフルエンザの予防法といえば、手洗いやうがい、ワクチン接種が有名ですが、近年新しい予防法として「シナモンマスク」が注目を集めています。シナモンマスクの概要やその効果について、以降でご紹介していきます。

シナモンマスクはどんな物?

シナモンマスクとは、シナモンから抽出される「シンナムアルデヒド」という成分の粉末をマスクのポケットにいれたマスクで、インフルエンザの予防効果が期待できる商品です。シンナムアルデヒドとは、シナモンの香りの元となる物質で、消化器系の症状に有効であると言われていました。近年、シンナムアルデヒドを鼻や口から吸入するとインフルエンザの抑制効果があるという研究結果が報告されています。この研究成果をもとに開発されたのがシナモンマスクです。

シナモンマスクを開発した理由とは?

シナモンは、ニッケイ属の樹木から作られますが、生薬として用いられるときには「桂皮(けいひ)」と呼ばれます。桂皮は、くしゃみ、鼻水、発熱、倦怠感などの風邪の症状時に使われる漢方薬の成分として知られていましたが、近年の研究結果によれば、桂皮は動物実験においてインフルエンザの予防効果が認められています。

インフルエンザはウイルス性の病気で、重症化し、肺炎などに進展すると最悪の場合には死に至ることもあります。日本では、インフルエンザ予防にはワクチンが使われてきましたが、ワクチンのデメリットはインフルエンザの型が合わなかった場合には抑止力が非常に弱くなることです。

そこで新たなインフルエンザ予防として考えられたのがシナモンマスクです。桂皮に含まれているシンナムアルデヒドは、吸引することによってインフルエンザ予防に効果があると言われています。マスクを活用してシンナムアルデヒドを吸引することでインフルエンザを予防します。また、シンナムアルデヒドはインフルエンザの型に関係なく予防効果が期待できると考えられており、新型インフルエンザの予防にも効果が期待されています。桂皮は漢方薬の成分として長い間使われおり、過剰に摂取しなければ、安全性は高いと言われています。

インフルエンザを予防するには、マスク以外の対策も忘れずに行おう

インフルエンザの予防には、マスク以外の対策も行うことが重要です。インフルエンザの基本的な予防法は、「日常生活でできる予防法」と「ワクチンによる予防法」に大別できます。日常生活で出来る予防法としては、しっかりと体力つけて、抵抗力を高めることが重要です。そのために栄養と休養を十分にとるようにしましょう。また、インフルエンザウイルスは湿度に弱いです。加湿器を使って部屋の中の湿度を50~60%に保つようにします。外出から戻ってきた際には、うがいと手洗いをしましょう。

流行前にワクチン接種を受けることでも、高い予防効果が期待できます。ワクチン接種をすることで、インフルエンザへの感染予防、また感染時の重症化を防ぐことができます。高齢者や小児、心臓や肺に病気を持つ人はインフルエンザが重症化やすく、合併症を引き起こしやすいです。医師に相談の上、早めにワクチン接種をした方がよいと考えられます。

インフルエンザワクチンは接種して約2週間後から効果を発揮します。インフルエンザの流行は通常12~3月なので、11月中旬までにワクチン接種すると効果的です。

おわりに:シナモンマスクはインフルエンザ予防が期待できる

シナモンマスクは、シナモンから抽出されるシンナムアルデヒドという成分を活用したマスクで、インフルエンザの予防効果が期待できます。インフルエンザの予防にはマスクだけでなく、手洗いやうがい、加湿、ワクチン接種なども合わせて行うようにしましょう。

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