ケルセチン配糖体がダイエットに役立つ仕組みって?

2018/4/18 記事改定日: 2019/8/27
記事改定回数:2回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

特定保健用食品などに配合されている「ケルセチン配糖体」。ケルセチン配糖体にはダイエット効果があると言われていますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?ケルセチン配糖体とダイエットの関連性について、解説していきます。

ケルセチン配糖体とは?

ケルセチンはポリフェノールの一種で、玉ねぎやブロッコリーなどに多く含まれていて、抗酸化作用や抗炎症作用、降圧作用などの生理的効果があるといわれています。

ケルセチンは水に溶けにくいので、本来は体に吸収されにくいです。
ただ、ケルセチンに糖が結合している状態の「ケルセチン配糖体」になることで水に溶けやすくなり、小腸に入ったときにケルセチンへ加水分解され体内での吸収率が高まります

ケルセチン配糖体には、本当にダイエット効果はあるの?

ケルセチン配糖体には、脂肪分解酵素の活性化を促すことで体脂肪を減少しやすくする作用があるとされています。

これは、ケルセチンの脂肪分解酵素がリパーゼを活性化するです。
リパーゼは脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解し、分解された脂肪の一部はTCA回路(エネルギーを生み出す回路)で燃やされます。

また、ケルセチンの血液の流れをよ良くする作用は、ダイエットの効率を上げることに役立つことがあります。

ある実験では、軽度肥満の成人がケルセチン配糖体を110mg含む飲料を1日1本、12週間摂取し続けたところ、全脂肪量や内臓脂肪面積、皮下脂肪面積が減少したという結果が出たそうです。

最近では、ケルセチン配糖体が特定保健用食品の関与成分として認可されており、実際に商品としても販売されています。

実際のパッケージには「脂肪分解酵素を活性化させるケルセチン配糖体の働きにより、体脂肪を減らすのを助けるので、体脂肪が気になる方に適しています」といった表示があります。

ケルセチン配糖体のおすすめレシピは?

ケルセチン配糖体はダイエット効果を高めると考えられいますが、そのためには上手くレシピに摂り入れていく必要があります。
ここでは、ケルセチン配糖体が多く含まれた食材を用いたおススメレシピを3つご紹介します。

皮つき野菜スープ

玉ねぎの皮はケルセチン配糖体の宝庫です。しかし、玉ねぎの皮をそのまま食べるのは抵抗がある人も多いと思います。そこで、おススメなのは玉ねぎの皮をスープにして煮込むことです

ニンジンやカボチャは皮を剥かずに一口大にカットし、玉ねぎはくし切りにします。
カットした野菜をたっぷりのだし汁に投入し、玉ねぎの皮を適当な大きさに千切って一緒に煮込みます。
20~30分ほど煮込んで塩コショウで味付けし、玉ねぎの皮を取り除けば完成です。

玉ねぎ納豆

玉ねぎは皮だけでなく、中身にも多く含まれています。生で食べるのが苦手な人も、とろみのある納豆に混ぜ合わせれば食感もよくなりますよ。しかも、ヘルシーな納豆はダイエットにも最適です。

玉ねぎは半量を細かくみじん切りにします。
そこに納豆を投入したよく粘り気が出るまで混ぜ合わせ、タレをかけて味を整えれば完成です。
苦みが気になる人は温泉卵などをトッピングするとまろやかに仕上がって食べやすくなります。

玉ねぎたっぷりカレー

ダイエット中でもがっつりしたものが食べたいときにおススメなのが、玉ねぎをたっぷり使ったカレーです。飴色になるまで玉ねぎをじっくり炒めると、ケルセチン配糖体が凝縮されます。

玉ねぎは細かく刻んでバターでじっくり炒めますが、必ず飴色になってくたくたするまでしっかり炒めてください。炒めたあとはお鍋から取り出しておきます。
次は分量通りの野菜やお肉をカットして良く炒め合わせ、水と取り出しておいた飴色玉ねぎを投入した30分ほどコトコト煮込みます。
いったん火を消してルーを溶かし入れたら、弱火で10分ほど最後の煮込みをして完成です。

おわりに:ダイエットはケルセチンだけでなく、生活習慣も見直して!

通常のケルセチンではなく、糖と結びつくことで「ケルセチン配糖体」として体脂肪の分解に役立つと言われています。ケルセチン配糖体を使った商品も多く増えているため、うまく活用するのも良いでしょう。

でも、ケルセチンをたくさん摂っていても、高カロリー高脂肪の食生活、運動不足などの悪い生活習慣を続けていては、痩せませんし体に負担がかかってしまいます。
ケルセチンは生活習慣の改善とあわせて摂り入れていきましょう。

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