メラトニンはアンチエイジングにも効果があるって本当??

2018/4/2

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

睡眠を促す効果があると言われる「メラトニン」ですが、メラトニンは他にも「アンチエイジング」の効果が期待できると言われています。果たしてそれは本当なのでしょうか?

メラトニンはアンチエイジングに効果があるの?

メラトニンは、脳の松果体(しょうかたい)という非常に小さな部位から分泌されるホルモンです。メラトニンは睡眠リズムとの関わりが深く、メラトニンの分泌量が増えることで体温が低下し、体は眠りへの準備を始めます。そして、メラトニンが減少すると体温が上がり、身体が覚醒へと向かいます。

また、メラトニンには抗酸化作用があることも報告されています。人間の体内は、酸化によって細胞に様々な損傷が起こることで老化していきます。そのため、抗酸化作用のあるメラトニンが十分に分泌されることによって細胞の損傷を防ぎ、アンチエイジングへの効果が期待できるのです。

良い睡眠がとれればアンチエイジングの効果も上がる??

良い睡眠が大切な点は、成長ホルモンの分泌が睡眠中に行われるということにあります。成長ホルモンは、その名前から若い世代だけに必要と思われがちですが、病気やケガの治癒に必要なホルモンで年代を問わずに必要です。美容の点では、骨密度の増加や皮膚のハリの保持、しわの減少、脂肪の減少といった作用が考えられます。成長ホルモンは30歳前後からは自然と減少することがわかっており、良い睡眠をとることで可能な限り分泌を高めることが大切です。

メラトニンは自身に抗酸化作用があるだけではなく、成長ホルモンの分泌も促すことがわかっています。良い睡眠でメラトニンの分泌量が増えれば、成長ホルモンの分泌にも繋がります。その結果としてアンチエイジングへの期待も高まります。

メラトニンはサプリで摂取できるの?

メラトニンは、海外ではサプリメントとして販売されていますが、日本では医薬品としての扱いになり、なかなか簡単には手に入りません。また、メラトニンそのものは食品には極少量しか含まれていません。

体内でのメラトニンを増やすためには、メラトニンの材料となるトリプトファンを摂取しましょう。トリプトファンは、人間の身体では合成ができない必須アミノ酸のひとつで、乳製品や大豆、ナッツ類に豊富に含まれています。

メラトニンを増やすにはどうしたらいいの??

十分にトリプトファンを摂取したら、メラトニンを増やすための生活を心がけましょう。メラトニンを増やすためには、規則正しい生活が大切です。なぜなら、メラトニンは光がきっかけとなって生成が始まるホルモンだからです。

メラトニンの分泌量は朝目覚めて光を浴びてから、約14時間後に増加し始め、夜中に最大量になるとも言われています。一方で、いつまでも光を浴び続けていると、メラトニンの生成は阻害をされてしまいます。そのため、夜遅くまで明るい場所に出入りをしていたり、スマートフォンやパソコンの光を浴びたりといったことは避けるのをおすすめします。

おわりに:メラトニンには睡眠リズムの調整だけでなく、アンチエイジング効果も期待できる!

メラトニンは睡眠リズムとの関わりがあると共に、その抗酸化作用などによってアンチエイジング効果が期待されています。食事や生活習慣などを整え、メラトニンが分泌されやすくなるような生活環境を整えていきましょう。

スヤナイトα

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