記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/4/20 記事改定日: 2019/10/18
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
チアシードは栄養価の高い食品と人気を集めていますが、具体的にどんな栄養成分が含まれているのでしょうか?また、それらはどのような健康効果が期待できるのでしょうか?
チアシードの取り入れ方といっしょに学んでいきましょう。
チアシードは長期保存が可能なエネルギー源として、中南米では古くから主要食物として食され、薬の材料としても用いられていました。最近では、栄養価の高い天然のスーパーフードとして注目を浴び、中南米やオーストラリアで栽培されたチアシードが広く食品に利用されています。
チアシードは重さの約3分の1が脂質で、オメガ3系脂肪酸、とくにα-リノレン酸を多く含んでいます。
また、タンパク質、食物繊維、ビタミン、ミネラル、抗酸化作用を持つクロロゲン酸なども多く含まれ、ビタミンEと結びつきセレニウムや、ポリフェノールなどにも富んでいます。
このような栄養の働きから
などの効果が期待されてます。
チアシードは、水分を含むと周りにゼリー状の膜をつくって膨らむという性質を持ち、胃腸内で膨らみ、満腹感が得やすくなります。
また、チアゼリー(水に浸してゼリー状にしたチアシード)は、さまざまな食品に加えることで食品のグリセミック指数(GI値:血糖値の上昇率を表す指標)を下げ、ゆっくり消化吸収されるようにします。
チアシードには、大まかに「ブラックチアシード」と「ホワイトチアシード(サルバチアシード)」の2種類があります。
水分を含んで膨らむ率はブラックチアードでは約8~10倍ですが、ホワイトチアシードでは約14倍と高くなっています。
また、ホワイトチアシードは、水で膨らむと白ゴマのように見えるので、料理に入れても違和感がありません。さらに、ブラックチアシードよりも多少外皮が柔らかく食べやすいといわれています。
上でも述べた通り、チアシードはダイエット効果もあり、健康にも非常に良い食材です。近年ではチアシードを用いた様々なレシピやレストランなどのメニューもあり、気軽に摂ることができるようになっています。
しかし、いくら健康によいとはいっても1食をチアシードだけにするような極端な摂り方をすると、かえって健康を損なってしまうことになりかねません。
とくに便秘の人は、チアシードの過剰摂取で便のかさが増し過ぎてしまい、便秘が悪化することがあるので注意が必要です。
チアシードは1日の適量をしっかり守り、できれば3食に分けて摂取するようにしましょう。
チアシードは、中南米で主要食物とされていた栄養価の高い縮物の種です。
オメガ3系脂肪酸や食物繊維、ビタミン類を多く含み、生活習慣病予防や美容と健康の維持に役立つといわれています。
チアシードだけを食べるという極端な食生活はしてはいけませんが、普段の食事で足りない部分を補うことで、若々しさと健康を保つことに役立ちます。
栄養バランスを考えながら、上手く食事に取り入れましょう。