記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/7 記事改定日: 2019/4/16
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
再発することの多い「膀胱炎」。繰り返す排尿痛に、お悩みの方も少なくないのではないでしょうか。
ここでは膀胱炎をセルフケアで治せるかどうかについて解説していきます。
排尿時や排尿後に不快な感じがある、排尿後にしみるような痛みを感じる、尿が濁っている——これらの症状は膀胱炎の3大症状ともいわれます。痛みは特に排尿後に訴える人が多いです。また他にも、排尿をしたばかりなのに残尿感がある、頻尿、尿に血が混じるといった症状も膀胱炎の特徴です。さらに尿に膿が混じったり、下腹部が痛んだりするケースもあります。
膀胱炎は、水分摂取を十分に行って排尿をこまめに行えば、軽症の場合は自然治癒する場合もあります。
しかし、あくまでこの方法は症状を改善させたり、再発を予防するためのものです。それに、膀胱炎はもともと無菌状態である膀胱に、大腸菌などの細菌が入り込むことによって起こります。
そのため、炎症を抑えるためには抗生物質を使うのが一般的です。
膀胱炎はセルフケアのみで治ることもありますが、当然ながらきちんと治療をしないと治らないケースも多々あります。自己判断で誤ったセルフケアを続けると、炎症が尿管や腎盂にまで波及して敗血症を引き起こしたり、慢性化して膀胱炎などの尿路感染症を繰り返すようになることもあります。
セルフケアを行う場合は、医師から許可を得た時や病院での治療と合わせて行うなど、必ず医師の指示に従って行うようにしましょう。
膀胱炎は、病院の治療とあわせて以下のセルフケアも取り組んでいきましょう。
膀胱炎は、日常生活を見直したりツボ押しを行うことで予防や改善が期待できます。しかし、重症の膀胱炎や、セルフケアでも改善する気配が見られない場合は、抗生物質で治療を行うのが望ましいです。症状に合わせたケアを行いましょう。
※抗菌薬のうち、細菌や真菌などの生物から作られるものを「抗生物質」といいます。 抗菌薬には純粋に化学的に作られるものも含まれていますが、一般的には抗菌薬と抗生物質はほぼ同義として使用されることが多いため、この記事では抗生物質と表記を統一しています。