手足口病のかゆみはいつまで続くの?対処法はある?

2018/5/7 記事改定日: 2019/2/13
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

口の中や手足に水ぶくれができる「手足口病」では、皮膚のかゆみを伴う場合があります。このかゆみはいつまで続くのでしょうか?かゆみを抑えるのにおすすめの方法や、NGな方法について解説します。

手足口病の症状は、かゆみ以外にどんなものがある?

手足口病とは、エンテロウイルス・コクサッキーウイルスなどによって発症する、感染症の一種です。代表的な症状としては、手のひらや足の裏・甲、そして口の中にできる赤い水疱や、この水疱による痛みとかゆみ、発熱などが挙げられます。

水疱の出方、かゆみ・痛み・発熱の程度など症状には個人差が大きいですが、特に口の中の水疱は口内炎になりやすいため、痛みが強くなる傾向があります。
5〜7月ごろの夏季に流行しやすく、5歳未満の幼児がかかりやすい感染症であることから、ヘルパンギーナや咽頭結膜炎と並び、子供がかかりやすい夏風邪の代表格とされます。

人によっては水疱が背中に出たり、発症から1〜2か月後に手足の爪がはがれ、生え変わるという症状も報告されています。またごくまれに、重症化するとウイルスが脳や髄膜にまで入り込み、髄膜炎や脳炎などの合併症を引き起こすこともあります。

手足口病のかゆみはどのくらい続く?

患者の年齢や体質などによって個人差もありますが、一般的には、手足口病によるかゆみは発疹が出てから1週間以内に治まるケースが多いです。
以下に、子供が発症した場合と大人が発症した場合に分けて、手足口病によるかゆみの症状の出方と期間について説明していきます。

子供が発症した場合
発疹が出始めてから3日までにかゆみと痛みが強くなる
発疹が出て4日目くらいにかゆみと痛みのピークを迎え、水疱がつぶれ始める
5日目以降を目安に新たな発疹は出なくなり、1週間ほどで回復する
大人が発症した場合
発疹が出始めてから3〜4日目までに、痛みとかゆみがピークを迎える
子供に比べ大人の方が症状の出方が強く、かゆみのため眠れない人もいる
5日目以降になると新たな発疹も出なくなり、痛みとかゆみの症状も軽減される
発疹が出始めてから1週間後には症状も軽減され、発疹も出なくなる

※上記は一般的な例で、症状の重さや出方には個人差があります。

かゆみ対策としてやっていいこと・ダメなことは?

手足口病の治療法は、薬物を使って症状を抑える対症療法がメインになります。
以下に、手足口病の発疹によるかゆみが強い場合に対策としてやっていいこと、ダメなことをそれぞれご紹介していきます。

手足口病のかゆみ対策として、やっていいこと
タオルで巻いた氷や保冷剤を使って、発疹を冷やす
抗ヒスタミン薬や虫さされ用の薬剤など、市販のかゆみ止め薬を塗る
医療機関で診断してもらい、症状と体質にあわせたかゆみ止め薬を処方してもらう
手足口病のかゆみ対策として、やってはダメなこと
暖房や入浴によって身体を温めて、皮膚への血流を良くすること
直射日光を浴び、皮膚に熱などの刺激を与えること
熱いものや辛いものなど、血行を促進するような食事を摂ること<?dd>

市販薬を選び方

手足口病によるかゆみを軽減するためには、ジフェンヒドラミンが含まれた新レスタミンコーワ軟膏®やアゼラスチンが含まれたムヒAZ錠®などの内服薬が有用です。皮膚のかゆみに対しては、ステロイドの含まれる塗り薬を使用する人もいますが、手足口病の時にステロイドを使用すると、ウイルスの活性を高めて症状を悪化させることがありますので控えましょう。

しかし、市販薬で症状を軽減できる場合でも、かゆみが漫然と長引くような場合には病院を受診して適切な検査・治療を受けるようにしましょう。

大人が発症すると重症化しやすい

手足口病はウイルス性の感染症であるため、一度感染・発症すると体内に抗体ができて耐性がつくため、大人が感染・発症することは少ないといわれています。
実際に、手足口病の患者のおよそ80%は5歳未満の幼児と報告されていますが、以下のような条件を満たす場合は、大人への感染も起こり得ることがわかっています。

  • これまでに一度も、手足口病に感染した経験のない人
  • 過去に感染したことのない種類のウイルスがある人

大人が発症した場合も基本的な症状は同じですが、発疹の出方や出る場所が子供と異なるケースもあり、手足口病だと気づけないケースも多いです。

また、子供に比べて高熱や悪寒、のどの痛みなどの重い風邪のような症状や、脳炎など重篤な症状に進行しやすいともいわれていますので、注意が必要です。

おわりに:手足口病のかゆみは発症から4日目くらいまでがピーク!

発疹・発熱・悪寒などの辛い症状が出る手足口病ですが、発疹によるかゆみと痛みのピークは、発症から4日目くらいまでと言われています。この4日目を超えるまでは、身体を冷やしたり、かゆみ止め・痛み止めの薬を上手に活用して症状を緩和するしかありません。

ただし医療機関を受診すれば、症状と体質に合ったかゆみ止め薬を処方してもらえますので、手足口病が疑われる症状が出たら、年齢にかかわらずすぐに病院に行ってくださいね。

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