糖尿病で飲み物はどう選べばいい?おすすめの飲み物はある?

2018/4/19

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

糖尿病の改善では食事内容の見直しが重要ですが、食べ物だけでなく飲み物にも注意が必要です。今回の記事では糖尿病患者におすすめの飲み物をご紹介していきます。

糖尿病の症状を悪化させないために

血糖値は、年齢を重ねるほど気になってくる項目のひとつです。特に、血糖値が高いという自覚があったり、糖尿病を患ったりしている方は、血糖値を低下させるための自己管理をする必要があります。

血糖値低下のためにできる工夫としては、「有酸素運動をする」「食事に気を付ける」という2つがあります。まず、有酸素運動は、血液中にある糖分を燃焼し、エネルギーとして利用することができるためぜひ取り入れたいものです。ランニングやスイミングなど、できれば20分以上、穏やかな負荷を継続的にかける運動をしましょう。その際は、食後すぐでなく1時間ほど時間を置くと消化不良になりにくいとされています。

次に、食事です。ご飯やパン、パスタなどの主食は糖分を多くふくんでいるので注意が必要となります。玉ねぎ、キノコ、アボカド、ブロッコリーなどの血糖値を下げる作用のある食材を取り入れたり、食事の際は野菜を先に食べることで血糖値の上昇を穏やかにしたりする方法があります。

血糖値を下げる、おすすめの飲み物は?

既に飲んでいる方も多い飲み物の中で、血糖値を下げるはたらきが期待できるのは、緑茶とコーヒーです。まず、緑茶には、苦み成分でもある「カテキン」という成分が含まれています。このカテキンは、消化酵素のはたらきを穏やかにする作用があるのです。消化酵素のはたらきを抑制するというと、一見マイナスのことのように思えますが、消化に時間がかかれば血糖値も急激に上がりにくくなります。脂肪の吸収もおだやかにするはたらきも期待できます。

続いてコーヒーには、「クロロゲンサク酸素」というポリフェノールの一種が含まれています。このポリフェノールは糖の代謝を助けてくれるため、血糖値の上昇が穏やかになります。

次に、少し珍しい飲み物の中では、玄米茶・プーアル茶・ヤーコン茶などが挙げられます。たとえば、玄米茶には「オリザノール」というポリフェノールの一種や、「ギャバ」、緑茶と同じく「カテキン」が含まれています。これらにも、血糖値の上昇をおだやかにするはたらきが期待できます。また、ヤーコン茶は、あまり聞いたことがないかもしれませんが、「フラクトオリゴ糖」を含むお茶です。血糖値へのはたらきかけだけでなく、便秘にもアプローチできます。

ジュースや牛乳を飲んでも大丈夫?

最近では、ジュースやコーラ、スポーツドリンクなどの飲料に糖質が多く入っていることを意識する方も増えてきました。実際、清涼飲料水の成分はほとんど糖質です。たとえば、コーラ(500ml)であればスティックシュガー(1本3g)17~19本分、ヘルシーなイメージのある野菜ジュース(500ml)でさえも、スティックシュガー10本分の糖質が含まれています。血糖値を下げたい方は、できるだけ避けたい飲み物です。

次に牛乳についてですが、ジュースやコーラほどでないにしろ、比較的糖質を含んでいる飲み物だといえます。同じくスティックシュガーに換算すると、8本分もの量になるのです。タンパク質やカルシウム、ビタミンも含む優秀な栄養補給源ですが、コップ一杯分にとどめておいた方がよいでしょう。糖質がほとんど含まれていない飲み物としては、水や緑茶がおすすめです。

おわりに:清涼飲料水は避けて、緑茶やコーヒーを飲もう

血糖値を低下させるための工夫として、有酸素運動・食事、そして飲み物を選ぶことが重要です。ジュースやコーラ、牛乳の摂取は控えめにし、代わりに血糖値を低下させるはたらきをもつ緑茶やコーヒーなどを飲むとよいでしょう。

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