血液検査で糖尿病がわかる? 基準となる項目と数値は?

2018/5/1 記事改定日: 2019/6/18
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山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

会社の健康診断などで実施される血液検査ですが、この血液検査の結果から糖尿病かどうかはわかるのでしょうか?基準となる項目や数値について解説します。

糖尿病は血液検査でわかるの?

糖尿病は、主に血液検査でわかる病気です。採血によるHbA1c(グリコヘモグロビン)や空腹時血糖値などの数値を診断基準とします。また、血液検査の他に尿を尿検査薬にかける「尿糖検査」も基準の一つとなります。

糖尿病かわかる血液検査の項目と数値は?

糖尿病の判断基準となる血液検査の項目と数値は、以下の通りです。

HbA1c(グリコヘモグロビン)

高血糖状態が続くと、ブドウ糖はたんぱく質と結合します。その中で赤血球のたんぱく質であるヘモグロビンと結合してできたものがHbA1cです。つまり、このHbA1cの数値によって直近(過去1〜2ヶ月)の平均血糖値を把握することができます。

HbA1cの基準範囲は4.6〜6.2%と幅広いですが、日本糖尿病学会では、5.6%以上であれば糖尿病発症のリスクが高く、6.0%以上であれば糖尿病の疑いがあるとしています。

早朝空腹時血糖値

検査当日の朝食を抜いた状態で採血し、血糖値を測ります。126mg/dL以上の場合は糖尿病型と診断されます。

75OGTT(ブドウ糖負荷試験)

検査当日の朝、絶食した状態で採血し、血糖値を測定します。その後75gのブドウ糖液を摂取し、30分、1時間、2時間後にそれぞれ採血し、血糖値を測ります。2時間後の数値が200mg/dL以上の場合は糖尿病型と診断されます。

なお、75OGTTと同時に血中インスリン活性(血中のインスリン濃度の変化)も調べるのが一般的です。

随時血糖値

食後時間を決めずに採血し、血糖値を測定します。200mg/dL以上の場合、糖尿病型と診断されます。

グリコアルブミン

ブドウ糖とアルブミン(たんぱく質の一種)と結合してできたものがグリコアルブミンです。このグリコアルブミンの数値で、HbA1cよりさらに直近の平均血糖値がわかります。基準値は11〜16%で、これより高い場合は糖尿病の疑いがあります。

糖尿病の血液検査、食事は何時間前までに済ませればいい?

早朝空腹時血糖検査や75OGTTでは、検査当日の朝の10時間前から食事をしてはいけません。これより遅い時間に食事をとってしまうと、血糖値に影響が出る恐れがあります。

なお、10時間前までの食事であれば、検査時点での血糖値に影響を与える可能性はほぼありませんが、時間内だとしても糖質(炭水化物やお菓子)の過剰摂取は控えましょう。前日の夕食は野菜や魚、豆腐を中心として和食がおすすめです。

病院での検査以外にできる検査はある?

上で述べたような病院で行う検査以外にも、セルフ診断キットや市販の尿糖検査キット、ゆびさきセフルチェック測定室など血糖値の異常や糖尿病に罹患している可能性を知ることができる検査があります。

いずれもインターネット販売やドラッグストアなどで手軽に購入できるものや公共機関などに併設されているスペースで検査できるものなので、血糖値が気になる人は健康診断以外にも定期的にセルフチェックしてみましょう。
ただし、万が一異常が見られた場合は、できるだけ早めに病院を受診して適切な検査を受けることが大切です。

おわりに:血液検査で糖尿病や糖尿病予備軍はわかる!

糖尿病や糖尿病予備軍は、血液検査のHbA1cや血糖値の数値によってわかることがあります。基準よりも数値が高かった場合は、専門外来で再検査を受け、治療と生活習慣の改善を進めていきましょう。

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