糖尿病だと体重減少が起こる!? 痩せるペースや理由を解説

2018/5/15

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

「糖尿病患者は太っている」というイメージを持っている方は多いですが、実はある程度糖尿病が進行すると、むしろ体重減少が見られるようになります。今回の記事では糖尿病と体重減少の関連性や、どれくらいのペースで痩せてしまうのかなどの特徴を紹介していきます。

糖尿病による体重減少はなぜ起こる?

糖尿病患者さんの場合、血糖コントロールがうまくできておらず、インスリンの働きが低下していると、食事から摂取した糖質をエネルギーとして取り込めなくなり、代わりに脂肪や筋肉を分解し消費してしまうことがあります。すると食事をとっていても、体重減少が起こるようになります。

糖尿病による体重減少のペースは?何キロ痩せたら危険?

特にダイエットや運動をしておらず、ストレスもさほどないのに、体重が半年で5%以上減少している場合は、糖尿病の悪化の影響が考えられます。半年に10%以上のペースで体重減少が見られる場合は、糖尿病だけでなく他の異変の可能性もあるため、早急に病院を受診してください。

食欲旺盛なのに体重が減少するのは、糖尿病末期のサインかも

糖尿病になると、血中の糖分は尿となって体外へ排出されます。そしてエネルギー源として糖が吸収されなくなるため、脳は飢餓感を感じるようになり、喉が渇き、食欲が旺盛になります。しかし食べても栄養は吸収されず、先述の通り脂肪や筋肉がエネルギーとして分解されていってしまうため、食べても体重は減少します。

「糖尿病=太る」というイメージをお持ちの方は非常に多いでしょうが、それは比較的軽度の糖尿病での話であり、太っている間は体はエネルギーを吸収できています。しかし急激に痩せてしまった場合は、糖尿病が回復しているのではなく、むしろ末期に差し掛かっているサインなのです。

糖尿病だと、体重は減少しても血糖値は上昇する!?

基本的には体重が減少すれば血糖値は下がりますが、体重が減少しているのに血糖値が下がらないのは糖尿病のサインかもしれません。これは高血糖状態が続くために起きる現象で、多くの場合は喉の渇きや頻尿、多尿などの症状を伴います。

おわりに:体重減少は糖尿病が進行しているサイン!すぐに病院へ

「食事をいくらとっても体重が減少する」「痩せていっているのに血糖値は高い」などの異変が見られる場合は、糖尿病が末期に差し掛かっている可能性があります。異様な食欲や喉の渇き、尿の異常も糖尿病の特徴なので、当てはまる方はすぐに病院を受診してください。

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