糖尿病で皮膚トラブルが出やすくなる原因と対処法とは!?

2018/5/1 記事改定日: 2019/7/5
記事改定回数:1回

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

糖尿病になると皮膚のかゆみや乾燥などの皮膚トラブルが起こりやすくなります。
この記事では、糖尿病の皮膚トラブルの原因と対処法について解説していきますので、悪化するまえに対処しておきましょう。

糖尿病になると、皮膚にどんな症状が出る?

糖尿病の合併症として、かゆみやかさつきなどの皮膚トラブルを起こしやすくなったり、皮膚に炎症が起こりやすくなることで皮膚感染症や足病変にかかりやすくなります

皮膚感染症では白癬やカンジダ症などが全身に起こりやすくなりますが、とくに唇や陰部などの皮膚の薄い部分に出やすい傾向にあります。
足病変では足にできた水虫が潰瘍へと進行したり、足にできた傷に気づかずに悪化し、その結果として壊疽になったりすることもあります。

原因

糖尿病となり血糖値が高くなると多尿、頻尿とそれに伴う脱水を起こしやすくなりますが、これが皮膚を乾燥させ、かさつきやかゆみを引き起こすことがあります。

また、血糖値が高い状態が続いている人や糖尿病を発症している人は動脈硬化のリスクが高い状態です。
もし動脈硬化が進んでいるようであれば、血管が狭くなって血流が低下し免疫機能が働きにくくなって細菌に感染しやすくなります

糖尿病性神経障害を合併するようになることと痛みを感じにくくなることで傷が重症化しやすくなり、皮膚トラブルが悪化しやすくなります。

糖尿病の人が皮膚トラブルを予防するにはどうすればいい?

血糖コントロールがなされていない状態が続けば、当然皮膚トラブルが起こりやすくなります。上で説明したような皮膚トラブルを予防するには、適切な治療と生活習慣の改善を行いながら血糖値をコントロールしていくことが大切です。

また、皮膚の乾燥を放っておくとバリア機能を持つ皮膚表層の角質層の構造が乱れて感染が起こりやすくなる可能性もありますので、低刺激の石鹸を使ってやさしく洗い、入浴後は乾燥が気になる部分に保湿効果のあるローションなどを塗るようにしましょう

そして糖尿病の合併症である足壊疽を予防するためにも、足や指先などはできるだけ傷をつけないように靴下や靴はクッション性の高いものを選び、定期的に小傷ができていないかチェックするようにしてください。

おわりに:血糖コントロールと皮膚のケア、状態のチェックを徹底しよう

糖尿病による皮膚トラブルを防ぐには、血糖コントロールを行い、スキンケアなどを日常生活で気を付けていくことが重要です。皮膚トラブルを起こしてしまうと治癒に時間がかかるだけでなく、悪化してしまえばその部位の皮膚あるいは手や足などを切断しならなければいけないこともあります。そのため、意識してケアしていくようにしましょう。

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