記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/5/1
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
カンジダ症を発症すると、かゆみや痛みが出てくるつらい病気です。この病気は免疫力の低下や抗生物質の服用が原因で発症すると言われていますが、ストレスが原因で発症することもあるのでしょうか。この記事で解説したいと思います。
カンジダ症は、免疫力の低下などが原因で発症することが多い病気ですが、ストレスがきっかけで発症することもあります。
交感神経が緊張すると、副腎からコルチゾールが分泌されて血糖値が上昇します。常にストレスがかかっていると血糖値が高くなるため、カンジダにかかりやすくなります。また、自律神経が必要以上に緊張すると免疫力が低下するため、カンジダ菌の増殖を促してしまうリスクが高まるのです。
ストレスがかかり続けた結果、免疫力が低下してカンジダ症を発症することはありますが、ストレスが直接カンジダ症の原因になるわけではありません。
カンジダ症を発症する主な原因として、以下のようなものがあります。
ストレスがかかると副腎からコルチゾールホルモンが過剰に分泌されて血糖値が上昇したり、交感神経が緊張しすぎたために免疫力が低下したりするため、体内がカンジダ菌が増殖しやすい環境になります。
ストレスがきっかけでカンジダ症を発症していると考えられる場合、「高濃度ビタミンC点滴」や「ビタミンDサプリメント」をすることでストレスを和らげることができる可能性があります。
ビタミンCを摂取すると、コルチゾールホルモンの産生を抑えて副腎を保護するだけでなく、リラックス効果もあります。疲れているときは、25g以上のビタミンCを摂取するのがおすすめです。
ビタミンDは免疫を上昇させる働きがあります。サプリメントを使いたい場合、できれば摂取前に血中のビタミンDの濃度を調べ、現時点でどのくらい体内にビタミンDがあるかを調べてもらうのがおすすめです。
カンジダ症の直接の原因は、免疫力の低下や妊娠、抗生物質の服用による場合がほとんどです。ただ、間接的ではありますが、ストレスがかかりすぎたことがきっかけでカンジダ症の発症につながることもあります。日ごろからリラックスできる時間を作ったり、必要に応じてビタミンの点滴やサプリメントを使ったりしながら、カンジダ症を予防・改善することが大切です。
※抗菌薬のうち、細菌や真菌などの生物から作られるものを「抗生物質」といいます。 抗菌薬には純粋に化学的に作られるものも含まれていますが、一般的には抗菌薬と抗生物質はほぼ同義として使用されることが多いため、この記事では抗生物質と表記を統一しています。