記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/7/4
記事監修医師
前田 裕斗 先生
カンジダ症にかかると、治療にどのくらい時間がかかるか気になったことはありませんか?この記事では、カンジタ症を治すのにどのくらい時間がかかるかだけでなく、治療中に気をつけたいポイントをご紹介します。
カンジダ症が完治するまでにかかる期間は、平均で1~2週間くらいといわれています。
通常、かゆみやおりものの変化といった症状は治療をはじめてから2~3日でよくなってきますが、症状が改善したからといって、腟内のカンジダ菌がいなくなったわけではありません。治療薬は途中でやめず、きちんと使い切るようにしましょう。
妊娠中にカンジダ腟炎になった場合、個人差はありますが、おおよそ10日間ぐらい薬で治療すれば治るといわれています。
治療では、腟内に抗真菌剤を入れてカンジダ菌の繁殖を抑えた後、塗り薬でかゆみや痛み、腫れなどを抑えたり、腟内の洗浄をしたりします。症状が改善したからといって、薬を途中でやめてしまうと再発の原因になるので、最後まで使い切りましょう。
また、妊娠中にカンジダ症を再発したときに、市販薬で治そうと思うこともあるでしょう。しかし、市販薬の中には妊娠中に使用を控えたほうがいい成分を含むものがあります。自己判断で市販薬を使うのではなく、病院でお腹の赤ちゃんに影響がない薬を処方してもらいましょう。
男性の場合、カンジダ菌によって亀頭包皮炎を発症することが多いといわれています。女性と異なり、男性の生殖器は外気にさらされているので、カンジダ菌が繁殖することはありませんが、亀頭や包皮に傷があると、そこから侵入してカンジダ菌が繁殖することがあります。
亀頭包皮炎を発症すると、亀頭や陰茎にかゆみやただれといった症状が出たり、白いカスがみられたり、熱っぽい感じが出てきたりします。
成人男性が亀頭包皮炎を発症すると、非常に治りにくいといわれています。症状が軽ければ自然治癒することもありますが、放置すると炎症が尿道にまで達し、排尿痛や掻痒感といった尿道炎の症状が出る恐れがあります。このため、気になる症状が出てきたら、なるべく早く専門の病院で診てもらうことが大切です。
カンジダ症の治療薬として使う抗真菌薬にはかゆみを止める成分が含まれていないため、治療を始めてからしばらくはかゆみがおさまらない可能性があります。かゆくて我慢できないときは、医師に相談すればかゆみ止めを処方してくれると思います。
かゆいからといって市販薬を使うと、かえってかゆみの症状が悪化することもあります。我慢したり、市販薬でしのごうと考えたりしないで、医師にかゆみ止めを処方してもいましょう。
カンジダ症の治療期間は平均して1~2週間くらいといわれています。治療を始めてしばらくすると、かゆみや腫れといった症状が落ち着いてくると思いますが、カンジダ菌をなくすためには最後まで使い切ることが大切です。自己判断で途中でやめたりせず、しっかり治しましょう。