記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/4/19 記事改定日: 2019/9/18
記事改定回数:1回
記事監修医師
前田 裕斗 先生
妊娠初期はホルモンバランスの変化によって体にさまざまな不調が起こります。
そんな妊娠初期に「疲れているからマッサージを受けたい」と思っても、お腹の赤ちゃんへの影響や妊婦さんへの影響から、通常時よりも注意しなければならない点があります。
そこで今回は、妊娠初期にマッサージを受けてもいいのかどうか、また、受ける場合にはどのような注意が必要なのかをお伝えします。
マッサージの種類にもよりますが、医学的に妊娠中絶対にマッサージを受けてはいけないということはありません。
ただし、妊娠中にうつ伏せでマッサージを受けると腹部が圧迫されてしまうため、うつ伏せをメインとした施術を行っている店では、万が一のリスクを考慮して施術を断ることが多いでしょう。
心配な場合は産婦人科医に施術を受けられるかどうかを聞いてみてください。
基本的にはマッサージを受けても大丈夫です。特に、
上記の条件を満たすようなマッサージ店であれば、妊娠初期でも比較的安心して施術を受けられるでしょう。
妊娠中は肩こりや腰痛などの体の不調が起こりやすく、症状が重くなる妊婦さんもいます。そのような場合は少しでも痛みを和らげるためにマッサージの希望も強くなるでしょう。
できるだけ安全に施術を受けられるマッサージのお店を選ぶようにしてください。
うつ伏せの姿勢のみ気をつけるようにしましょう。また、あまりに汗をかくようなマッサージや温熱療法などは脱水を引き起こす可能性もありますから、注意してください。
なお、妊娠初期にマッサージを受けることと、流産・早産の間には科学的に証明された関連はありません。
腰のマッサージではうつ伏せになることが多いですが、妊娠中にうつ伏せの姿勢をとると腹部を圧迫してしまいます。
妊娠中に腰のマッサージを受けるとくは横向きの姿勢で施術をしてもらうようにしてください。
また、足のマッサージを受ける際は仰向けややや背もたれを倒した座る姿勢が続く場合が多いですが、大きくなった子宮の圧迫から血圧が低下して気持ち悪くなる人もいますので、注意してください。
上での述べたように、妊娠初期にマッサージを受けることは可能です。初期の妊婦さんを受け入れているマッサージ店も多くありますが、次のような状態のときはかえって症状が悪化したり、子宮収縮を促してしまう可能性もありますので控えるようにしましょう。
妊娠中だからマッサージを避けるべきとは一概には言えませんが、どうせ受けるならば妊婦さんのマッサージに慣れているお店がよいでしょう。
施術を受けてもいいかどうか悩んだ際には医師に尋ねてみてください。