カンジダ症が原因で腹痛や下痢が起こることはある?

2018/5/9

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

カンジダ症になると、かゆみや痛み、腫れといった症状が出てくることは知られていますが、腹痛や下痢になることもあることをご存知でしょうか。この記事では、カンジダ症が腹痛や下痢を引き起こす原因について解説します。

カンジダ症が原因で腹痛になる?

カンジダ症の原因菌であるカンジダ菌は、もともと体内に存在している常在菌です。健康なときは免疫力で菌が増殖しないようコントロールされていますが、免疫力の低下などによって菌が増殖し始めると、消化器系を始めとするさまざまな場所でトラブルが起こることがあります。

たとえば、カンジダ菌が口の中で増殖すると口腔カンジダ症を発症しますし、味覚異常もカンジダ菌が関わっているといわれています。カンジダ菌が食道に広がった場合は、食道炎を発症します。

また、大腸に生息しているカンジダ菌が増殖すると、腸の中でガスを発生させ、お腹が張ったり、苦しくなったり、胃や肝臓、横隔膜を圧迫して腹痛を起こしたりします。そして、腟に生息しているカンジダ菌によってカンジダ腟炎を発症すると、下腹部に痛みを感じたり、子宮頚管に炎症が起きたりすることもあります。

カンジダ症は下痢の原因にもなるの?!

カンジダ菌が大腸で増殖すると、腹痛のほかに下痢を引き起こす可能性があります。下痢は、なんらかの原因で大腸に細菌などの異物が入ってきたとき、体の外に排出するために激しい腹痛を伴った下痢などを引き起こすことがあります。

カンジダ菌はもともと腸内で生息していることもありますが、免疫力の低下などによって大量増殖すると、増えすぎた細菌を排出するために下痢を起こすことがあります。

カンジダ腟炎によって出血する可能性は?

不正出血とは、月経(生理)のとき以外に性器から出血することです。カンジダ腟炎と不正出血の症状が同時に出てくる方もいますが、カンジダ腟炎が原因で不正出血を起こすことはありません。もし、おりものに血が混じっているようでしたら、別の病気の可能性がありますので、婦人科で診てもらうことをお勧めします。

腹痛はカンジダ症の薬の副作用で起こることも・・・

カンジダ菌による腹痛や下痢は、カンジダ症の治療薬による副作用で起こることがあります。副作用による腹痛や下痢は、治療の初期にみられる症状ですが、長引く場合はかかりつけの医師に相談してください。

おわりに:カンジダ菌が腹痛や下痢の原因になることもある

カンジダ菌が腸内で増殖すると、お腹が張って腹痛を起こしたり、菌を体の外に出すために下痢を引き起こしたりすることがあります。また、カンジダ症治療薬の副作用で腹痛や下痢を引き起こすこともあります。もし、薬の服用中にこうした症状が出てきたら、早めにかかりつけの医師に相談してください。

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