砂糖の食べ過ぎで糖尿病になる? 一日の摂取量の目安は?

2018/4/24

山本 康博 先生

記事監修医師

東京大学医学部卒 呼吸器内科医

山本 康博 先生

「糖尿病」という病名には「糖」という字が入っていますが、砂糖の過剰摂取が原因で発症する病気なのでしょうか?予防のために知っておきたい一日の摂取量の目安や、砂糖の代わりになるものなどをご紹介します。

糖尿病と砂糖は関係ない?それとも関係ある?

「糖尿病」という病名から、砂糖の過剰摂取が原因というイメージをお持ちの方もいるようですが、そもそも糖尿病には主に1型と2型があります。1型は自己免疫の問題が原因で発症するもの、2型は遺伝要因に加えて食べ過ぎや運動不足、ストレスなどが原因で発症するものです。

食事内容と発症が関連するのは2型糖尿病の方ですが、必ずしも砂糖の摂りすぎが原因で起こるわけではなく、慢性的にカロリーを摂りすぎること(特に高脂肪食)が原因で起こります。事実、日本人の砂糖の消費量は年々減っている反面、糖尿病患者数は増加傾向にあることから、砂糖だけが糖尿病の原因とは言い切れません。

ただし、砂糖を多く含むお菓子やジュースなどは急速に血糖値を高めるため、糖尿病の発症や悪化リスクを上げる原因の一つではあります。できるだけ摂取を控えることが望ましいです。

砂糖の一日の摂取量の目安は?

世界保健機構(WHO)は、糖尿病や肥満・虫歯予防のために、「砂糖などの糖類の摂取量を一日の摂取カロリーの5%未満に留めるべき」とし、「平均的な成人の場合は一日小さじ6杯までを摂取量の目安とする」と指針を発表しています(WHOの指針内で対象となる糖類は、単糖類と2糖類のショ糖です。未加工の果物類や牛乳などの糖分は対象外となっています)。

なお、日常生活ではケチャップやジュースなどから無意識のうちに糖類を摂取していることが多いので注意が必要です。清涼飲料水1缶には最大小さじ10杯分の糖質が、大さじ1杯分のケチャップには小さじ1杯分の糖類が含まれています。

砂糖の代わりにおすすめのものは?

近年では砂糖の代わりになる甘味料が多く出回っています。糖尿病患者や予備軍の方におすすめの代替品としては、以下のものが挙げられます。

人工甘味料

ステビア、サッカリン、キシリトール、アスパルテームなどの人工甘味料は、砂糖よりも甘味が強い反面カロリーが低いので、砂糖の代わりとして糖尿病患者の食事によく取り入れられています。

ただし、過剰摂取すると甘味に鈍くなってしまい、より多く甘いものを欲するようになって、高血糖につながる恐れがあります。あくまで料理の味付けなどでの利用に留めましょう。

ハチミツ、メープルシロップ

ハチミツやメープルシロップなどの天然甘味料は砂糖と比べてカロリーが低く、血糖値を上げにくいというメリットがあります。ただし安いものだと砂糖が混じっていることがあるので、購入の際は原材料名をチェックしてください。

難消化性オリゴ糖

オリゴ糖の中でも難消化性オリゴ糖は、砂糖とカロリーはそこまで変わらないものの、血糖値を上げにくいという特徴があるので糖尿病患者におすすめです。

おわりに:砂糖の過剰摂取は糖尿病の発症・悪化の一要因。摂取量を守り、代替品を活用しよう

糖尿病は、砂糖の過剰摂取だけが原因で発症するものではありません。しかし、甘いものを食べ過ぎると高血糖や肥満につながり、糖尿病の発症・悪化リスクを上げることにつながります。人工甘味料など代わりのものをうまく使って、摂取量を抑えましょう。

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