高血圧+こんな症状に注意! ~頭痛、めまい、動悸、鼻血~

2018/5/8

山本 康博 先生

記事監修医師

東大医学部卒、独立行政法人国立病院機構東京医療センター

山本 康博 先生

高血圧の状態が続くと、頭痛やめまい、動悸といった症状がみられることがあります。高血圧にくわえてこのような症状が出てくるのはなぜなのでしょうか。この記事では、高血圧とともにあらわれる症状にどのような病気が潜んでいるのかを解説します。

高血圧+頭痛は合併症が隠れている?!

頭痛は何らかの原因で脳の血管が拡張した結果、神経を刺激してしまうために発症します。体には脳の血流を正常に保つ仕組みが備わっているため、高血圧だったとしても脳の血管を拡張するなど、脳の血流に影響を及ぼすことはありません。しかし、高血圧の人に頭痛があらわれると、高血圧性脳症や脳出血といった病気を発症しているリスクが高いと言われています。

高血圧性脳症の主な症状は頭痛ですが、吐き気や嘔吐を伴ったり、けいれんや意識障害、視力障害などを引き起こすことがあります。また、脳出血を発症すると、手足のまひや視覚障害、言語障害といった合併症を引き起こすことがあります。

高血圧が原因でめまいがすることも?

高血圧が原因でめまいが起こるのではなく、めまいが起きたために血圧が上がる場合が多いです。また、高血圧を治療するために降圧剤を服用している場合、血圧の下がりすぎが原因でめまいを起こすことがあります。

血圧は、心臓から押し出された血液を全身に運ぶために必要な力です。このため、血圧が下がりすぎると、全身に流れる血流量が減ってしまいます。脳内は多少血圧が下がっても影響を受けない仕組みになっていますが、血圧があまりにも低くなってしまうと、脳の血流量も減って酸素不足になり、平衡中枢が乱れてめまいが出てきてしまうのです。

高血圧+動悸は心臓の合併症が疑われる?!

動悸とは、いつもと違って心臓の鼓動がドクンドクンと不快に感じられる症状です。高血圧で動脈硬化が起きている場合、心臓は全身へ血液を運ぶために本来よりも強い力で血液を押し出します。

このため、高血圧の状態が続くと、心臓への負担が大きくなり、肥大型心筋症(心臓の筋肉が大きくなる病気)や心不全(心臓が弱って全身に血液を送ることができなくなる病気)を発症する恐れがあります。

高血圧の症状として鼻血が出ることがある?

高血圧が続くと、鼻血が出ることがあります。これは、血液量が増えているのに血圧が悪い状態が続くと、血管壁に負担がかかって血管が破れやすくなっているためです。

おわりに:高血圧はさまざまな病気を招くリスクがある

高血圧を放置すると、頭痛やめまいといった症状から深刻な病気を併発する恐れがあります。健康診断などで高血圧という結果が出たら、禁煙や塩分の摂りすぎに注意するなど、高血圧の要因と言われる生活習慣を見直して血圧を下げる努力をしましょう。

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