記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/6/18
記事監修医師
前田 裕斗 先生
「妊娠中に脱毛したい」「妊娠前からの脱毛処理を続けたい」という妊婦さんもいるかもしれませんが、妊娠中は基本的にサロンやクリニックでの脱毛はNGとされています。
この記事では、妊娠中のサロンやクリニックでの脱毛が断られることが多い理由と妊娠中の脱毛に関する注意点をご紹介します。
妊娠中にエステサロンや脱毛クリニックなどで脱毛をしても、お腹の赤ちゃんに悪影響が及ぶことはほとんどありません。
そのため、「妊娠していることに気づかずに脱毛しちゃった・・・」という場合でも、赤ちゃんへのリスクはほとんどないので安心してください。
ですが、妊娠中にエステサロンや脱毛クリニックなどで脱毛をしようとすると妊娠を理由に断られたり、妊娠前から通っていた場合には施術を中断することが多いです。
これは、妊娠によるホルモンバランスの変化で妊婦さんの肌質が変わり、かゆみや赤みなどがあらわれやすくなったり痛みを感じやすくなったりする傾向があるためです。
また、妊娠中はつわりなどで施術中に気分が悪くなってしまう可能性がありますが、エステや脱毛クリニックではそのようなトラブルに対応するのが難しいことも理由のひとつです。
妊娠中にムダ毛の処理をしたいときにはカミソリを使う方法がおすすめです。
温かい湯船に浸かって毛を柔らかく処理しやすい状態にして、シェービング用のジェルやボディソープの泡の上から優しく肌の上をすべらせるようにカミソリで毛を剃っていきましょう。
顔のムダ毛を処理するときは乳液やクリームなどを塗って肌を保護してからカミソリを使うようにしましょう。
また、ムダ毛処理後の肌は角質が傷ついて乾燥しやすくなっているので、ジェルやクリームなどの保湿剤でしっかりと保湿し、赤みやかゆみなどを起こさないようにしましょう。
先述の通り、妊娠中は肌質が変わって刺激に敏感になることが多いため、できるだけ肌に負担をかけないように処理をすることが大切です。
そのため、基本的には肌に負担がかかりやすい〈毛抜き、ワックス、除毛クリーム、家庭用脱毛器〉などを使用した脱毛は妊娠中には控えるようにしてください。
また、カミソリでの自己処理も気になるときに行う程度に抑え、敏感になっている肌を刺激しないことが大切です。
お手入れをするときは肌にやさしい電気シェーバーなどを使用し、ムダ毛を剃った後にはきちんと保湿を行うなど、処理後の肌のケアを丁寧に行いましょう。
(※自己処理後に赤みやかゆみが消えないときは、早めに皮膚科で診察を受けてください)
妊娠中はホルモンバランスの変化などによって、妊娠前よりも肌が敏感になっていることが多いです。
赤ちゃんへの影響はありませんが、肌に刺激を与えるエステサロンや脱毛クリニックでの脱毛や、脱毛ワックスや除毛クリームなどの使用は避け、カミソリを使った自己処理をたまに行う程度に留めておきましょう。
また、ムダ毛を処理した後には保湿を充分に行って肌を保護するようにしてください。