記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/6/19
記事監修医師
前田 裕斗 先生
更年期障害の症状にはのぼせやほてりといった体にあらわれる症状のほかに、不安感やうつといった心にあらわれる症状もあります。この記事では、更年期による「うつ」を中心に、どのような治療法があるかを解説します。
更年期の「うつ」は、病院で治療することができます。うつ治療の方法として、以下の4つがあります。
・ホルモン補充療法(HRT)
・漢方療法
・向精神薬による治療(抗うつ薬、ベンゾジアゼピン系抗不安薬など)
・精神療法(行動認知療法)
更年期による「うつ」かもしれないと思ったら、まずは婦人科か、更年期外来を受診してみてください。採血でホルモンの状態を確認すると、「うつ」の症状が更年期障害によるものかどうかがわかります。
更年期障害が原因の「うつ」だった場合、ホルモン補充療法(HRT)を行うことで、「うつ」の症状はもちろん、ほてりや頭痛、めまいといった症状も改善します。
ホルモン補充療法を行っても「うつ」の症状が改善しない場合、更年期障害による「うつ」が悪化しているか、環境の変化によって「うつ」を発症している可能性があります。
このような場合、心療内科もしくは精神科に行くと、症状に応じた抗不安薬や抗うつ薬を処方してもらうことが多いです。
更年期障害によって「うつ」の症状がみられる場合、ホルモン補充療法を受けると気分が改善する可能性があります。まずは婦人科や更年期外来を訪ねてみて、それでも症状が改善しない場合は心療内科か精神科を受診してみてください。