妊娠検査薬はいつから反応する?フライング検査はしてもいいの?

2018/6/19

妊娠検査薬は、正しい時期に使わないと妊娠していても反応しない場合や判定線が薄くでてしまう場合があります。この記事では、妊娠検査薬を使うタイミングについて解説しています。正しく使って正確な結果を得るための参考にしてください。

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妊娠検査薬はいつから反応する?

妊娠検査薬とは、妊娠することで増加してくる尿中のhCGホルモン値から、妊娠の成否を判定するものです。
このため、妊娠しているかを正しく判定するためには、妊娠検査薬を使用するタイミングを「妊娠してhCGホルモン値が上昇してくる時期」にあわせる必要があります。

妊娠時のhCGホルモン値の上昇ペースには個人差がありますが、一般的な妊娠検査薬では妊娠4週目以降、hCGが50mlU以上になると妊娠の陽性反応が出ます。

ここまでに述べた理由から、一般的な妊娠検査薬の使用に適切なタイミングは「生理予定日の1週間後以降」であるといわれています。

また、妊娠検査薬のなかには、25mlUからhCGホルモン値を計測でき、通常より早い「生理開始予定日の2~3日前」から使用できる早期検査薬と呼ばれるものもあります

検査するタイミングを間違えると、妊娠検査薬は正確な反応を示しません。
より早く妊娠の成否を知りたい気持ちはわかりますが、検査薬の種類ごとの適切な使用時期を理解して、正しく使うのが賢明です。

生理不順のとき、妊娠検査薬はいつから使っていい?

前述したように、妊娠検査薬の適切な使用タイミングは「生理予定日の1週間後以降」ですが、もともと生理周期が不順な場合はどうすればよいのでしょうか。

生理不順により、生理の開始予定日が予測しにくい場合は、以下のタイミングを狙って妊娠検査薬を使用すると、検査の精度が高くなりやすいといわれています。

前回の生理開始日から約1か月半後

・受精と着床にかかる期間の目安となる、性交渉のあった日から3週間後

妊娠検査薬をフライングで使ってもいいの?

適切なタイミングで妊娠検査薬を使用しないと、まだhCGホルモン値の上昇が十分でなく、判定線が薄かったり、妊娠しているのに陰性の結果が出ることもあります。

正確な妊娠判定が得られないと、はっきりしない結果に精神的に不安定になったり、妊娠していないと思い込み飲酒や禁忌薬の服用をしてしまう可能性も考えられます。
妊娠検査薬によって正しい判定を得るため、また、赤ちゃんとお母さんにとって妊娠中の生活を良いものにするためにも、検査薬は適切な時期になってから使用してください。

妊娠検査薬は基礎体温が高かったら使ってもいい?

女性の基礎体温は生理周期によって変動していて、排卵から生理が来るまでは高温期となり、子宮内膜が剥がれて生理が来ることで低温期になります。

排卵後、受精卵が子宮内膜に着床して妊娠が成立すると、生理が起こらず妊娠継続のための黄体ホルモンが分泌され、基礎体温は下がることなく高い状態に保たれます。
このため、高温期が17日以上続くことが、妊娠しているかどうかを判断するための1つの目安となっているのです。

しかし、一般的な生理周期では高温期の17日目はまだ生理予定日の2~3日後にあたり、生理予定日から1週間後以降という妊娠検査薬使用の条件を満たしていません。
正確な結果を得るためにも、妊娠検査薬は高温期が17日以上続いていて、かつ生理予定日から1週間以上経過したタイミングで初めて使用すべきと覚えておいてくださいね。

おわりに:妊娠検査薬で正しい結果を得たいなら、フライング検査は厳禁!

妊娠しているかどうかを早く知りたいという気持ちから、本来使用すべきタイミングより早く妊娠検査薬を使ってしまう女性は少なくないでしょう。しかし、検査のタイミングが早すぎると、検査薬は正しい検査結果を知らせることができません。妊娠の成否を正しく知り、お母さん自身と赤ちゃんにとって適切な生活を送るためにも、焦らず、妊娠検査薬は必ず生理開始予定日の1週間以上後に使用するようにしてくださいね。

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