不妊治療の流れは? 治療期間はどのくらい?

2018/6/11

前田 裕斗 先生

記事監修医師

国立成育医療研究センター フェロー

前田 裕斗 先生

妊娠を望んでいるのに思うような結果が出ないとき、不妊治療が頭をよぎるかもしれません。とはいえ、不妊治療でどんなことをするのかがよくわからず、不安になることもあるのではないでしょうか。この記事では、不妊治療の流れとともに、どんな治療法があるかをご紹介します。

不妊治療はどんな流れで行われる?

不妊治療では基本的に、ある治療をした後、結果が出るかどうかで次の方法を検討するというふうに、段階的に進めていきます。このような治療の進め方を「ステップアップ治療」と呼んでいます。

不妊治療は、最初に基本検査として基礎体温、精液検査、頸管粘液検査などを行います。この基本検査で異常が見つからなかった場合、タイミング療法を行います。

半年間タイミング療法を続けても妊娠できなかった場合、卵巣を刺激する排卵誘発を行います。排卵誘発でも妊娠につながらなかった場合は、人工授精や体外受精、顕微受精といった方法がとられます。

ただし、年齢や基礎疾患を考慮して、最初から体外受精、顕微授精に取り組む場合もあります。

注射・人工授精etc・・・不妊治療にはどんな方法があるの?

不妊治療の方法として、ここではタイミング療法、排卵誘発、人工授精、体外受精・顕微受精を紹介したいと思います。

タイミング療法

妊娠しやすいタイミングに合わせて性行為を行い、妊娠する確率を高める方法です。基礎体温や尿に含まれる黄体ホルモンの値や超音波検査で排卵日を予測し、排卵日の少し前に性行為を行います。

排卵誘発

排卵誘発剤を使って、排卵が起こりにくい女性の卵巣を刺激し、排卵を起こさせる方法です。薬を服用する方法と、注射する方法があります。

人工授精

人工授精は男性の精子を採取した後、排卵日の少し前に直接子宮に精子を注入する方法です。注入後、数分間安静にしていれば、あとは普段どおりの生活を送ることができます。

体外受精・顕微授精

体外受精は、女性から卵子を、男性から複数の精子を取り出し、体外で自然受精させてから受精卵を子宮に戻す方法です。

一方、顕微授精は女性から卵子を、男性から1つの精子を取り出し、卵子に直接精子を注入して受精させ、受精卵を子宮に戻す方法です。

不妊治療をする期間はどのくらい?

不妊治療の期間は個人差があるため、治療期間に関する明確な基準はありません。ただ、不妊治療を早く始めたほうが妊娠する確率は高く、かつ、治療期間も短くて済むことが多いと言われています。したがって、妊娠を望んでいる場合は、早めに婦人科や不妊外来を訪ね、治療を始めることをおすすめします。

おわりに:不妊治療は段階的に治療を進めるステップアップ治療が行われる

不妊治療では、ある方法を試してみて、期待通りの結果が出なかった場合に次の治療を行うという「ステップアップ治療」が行われます。ステップアップ治療では、最初にタイミングを合わせて性行為を行う方法や、排卵誘発剤を使った方法がとられ、それでも妊娠に結びつかなかった場合に人工授精や体外受精といった方法がとられます。
不妊治療は、早ければ早いほど妊娠に結びつきやすくなると言われています。もし、妊娠を希望しているのに・・・と思い悩んでいるようでしたら、できるだけ早く治療を始めましょう。

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