記事監修医師
前田 裕斗 先生
2018/6/5
記事監修医師
前田 裕斗 先生
乳腺炎の症状がひどくなると、頭痛や寒気といった風邪のような症状が出てくることがあります。この記事では、乳腺炎で頭痛が起こることがあるのかや、頭痛が起きたときの対処法を解説します。
乳腺炎を発症するとき、頭痛がすることがあります。この頭痛は乳腺の詰まりが原因で起こるもので、高熱が出るサインである可能性が高いと言われています。頭が痛くなってきたな・・・と感じたら、なるべく早く体を休めましょう。
乳腺炎による頭痛は、赤ちゃんに授乳すると落ち着いてきます。ただ、授乳しても痛みに耐えられなかったり、熱がなかなか下がらない場合は、産婦人科で鎮痛剤を処方してもらいましょう。
市販の頭痛薬のうち、アセトアミノフェンやイブプロフェンを配合したものは授乳中でも服用できます。ただし、服用したい場合は、事前に医師に相談することを忘れないでください。
乳腺炎で頭痛や熱、寒気があるときは、胸を温めないことが重要です。これは、胸を温めてしまうと母乳が出やすい状態になってしまい、乳腺炎が悪化することもあるためです。頭痛や寒気といった症状が出ているときは、保冷剤をタオルでくるんで少しずつ冷やしていきましょう。
また、赤ちゃんに母乳を飲ませるのも、頭痛などの症状を和らげるのにおすすめです。ただ、乳腺炎を発症すると母乳がしょっぱくなるため、飲んでくれない可能性があります。なかなか飲みたがらない場合は、飲ませる代わりに、胸を軽く圧迫しながらやさしく搾乳しましょう。
乳腺の詰まりが原因で、乳腺炎による頭痛や寒気、発熱といった症状が出てくることがあります。このような症状が出てきたら、体を休めて疲れを取ることが大切です。また胸を温めると乳腺炎が悪化する恐れがあるため、間接的に冷やすようにしてください。