記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
2018/4/25 記事改定日: 2019/7/30
記事改定回数:1回
記事監修医師
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい 院長 東京大学医学部卒 医学博士日本呼吸器学会認定呼吸器専門医日本内科学会認定総合内科専門医人間ドック学会認定医難病指定医Member of American College of Physicians
山本 康博 先生
更年期の症状として頭痛がありますが、痛みがあるときに痛み止めの薬を飲んでもいいのでしょうか。
この記事では、更年期の頭痛の原因や特徴、薬を飲むときの注意点について解説していきます。
更年期の代表的な症状の1つに頭痛があり、更年期頭痛の原因の多くは片頭痛か緊張型頭痛に分けられ、以下のような違いがあります。
更年期の片頭痛は女性ホルモンバランスの乱れやそれに伴うストレス、自律神経の乱れなどが発症の誘因になります。また、更年期に重い責任を感じるような環境にいると、そのストレスが片頭痛の引き金になることがあります。
緊張型頭痛は首や肩の頑固なコリによって引き起こされますが、更年期には女性ホルモンバランスの乱れによって血行が悪くなりやすく、慢性的な肩や首のコリに悩む人が多く、このことが更年期の頭痛に関係している可能性もあるでしょう。
頭痛がひどいと、痛み自体がストレスになって他の更年期症状を誘発することがあります。痛みがひどいときには、市販の頭痛薬で対処しても基本的には問題ないでしょう。
ただし、頭痛薬などの解熱鎮痛剤のなかには胃への負担が大きいものがあるので、長期間使用し続けると胃の不調を招くことがあります。胃への負担を考慮したリスクし
ようにしましょう。
また
といった頭痛の場合は、更年期が原因ではなく、くも膜下出血や脳出血などの病気が隠れている恐れがあります。
上記のような症状がある場合はすぐにびょういんを受診しましょう。
また、更年期は健康リスクが上がりやすい年代なので、上記のような症状がなくても、頻繁に頭痛がする場合は早めに病院を受診し、重篤な病気が原因になってないかを調べてもらうことをおすすめします。
更年期の症状として起こりやすい片頭痛と緊張型頭痛ですが、症状が重く痛みに耐えがたい場合は、薬を使って痛みを緩和して構いません。また原因にあわせて、片頭痛なら横になる、緊張型頭痛なら首と肩のこりをほぐすなど、対症療法を行うのも良いでしょう。
ただし、強い頭痛と吐き気を伴う場合は、更年期以外の重篤な脳の病気が隠れている可能性も考えられます。気になる症状があるときはもちろん病院に行ってほしいですが、健診などを利用して、健康状態を定期的に調べてもらうようにしてください。