妊活での性行為のタイミングは、排卵日から数えてどれくらい?

2018/5/18 記事改定日: 2020/3/27
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前田 裕斗 先生

記事監修医師

前田 裕斗 先生

妊娠しやすい時期を知るには排卵日が重要になってきます。ただ、性行為のタイミングは、排卵予想日でよいのでしょうか?
この記事では、妊活中で妊娠の確率を上げるための性行為のタイミングの調べ方について解説していきます。

妊活のタイミングは排卵日を基準するといつぐらい?

妊娠の可能性を高めるには、やみくもに性行為をすればよいのではありません。排卵日に基準を合わせてタイミングを取ることが大切です。

排卵は生理が始まってから2週間ほどで生じますが、正確なタイミングを図るには基礎体温を測定したり、排卵検査薬を使用したりする必要があります。
また、妊娠しやすいタイミングは排卵日前3日ほどから排卵後1日までの期間です。排卵日が近くなったらタイミングをとるようにしましょう。

妊活のために排卵日のタイミングはどう調べればいいの?

排卵日のタイミングを調べるには基礎体温を調べることがおすすめです。毎月の月経リズムを把握することでおのずと排卵日のタイミングも把握できますので、妊娠の確率を高めるための貴重な手がかりとなります。

基礎体温は、安静時の状態に体温を測ります。朝起床したら、動き出す前に測りましょう。
以下に、基礎体温の大まかな見方を紹介します。

月経後~排卵前
低体温
排卵日直前~排卵日
低温相→さらに体温が落ちる→高温相(0.3以上の差がある)
排卵後~月経まで
高温相(約9日から14日間)

おりものの変化で排卵日がわかることも

排卵日は基礎体温だけでなく、おりもの(子宮頸管粘液)の変化でもある程度の予測ができます。

おりものの変化
  • 低温相(卵子が成熟する時期) → 卵胞ホルモンの作用が活発になり、おりものが増え始める。
  • 排卵日近く → おりものが、粘り気がある透明で糸を引くような状態になる。
  • 排卵が終わった後 → ホルモンの急激な変化で、おりものの量が減少する。

このおりものの増加・変化は2~3日間続きます。
おりものの状態が②の状態(粘り気があり、量が多い)のときが、妊娠しやすいタイミングといわれています。

妊活中に風邪を引いてしまった。妊娠に影響ある?

風邪をひいたときに性行為をしまうと、妊娠への影響があるのではないかと不安になってしまうかもしれません。ただ、風邪をひいたことで、着床がうまくいかなくなるなどの、妊娠への直接的な影響はありません。

ですが、風邪をひくということは、免疫力が低下していたり、何かしらの負担がかかっていたりする可能性があるので、体調管理の方法を見直したほうがいいかもしれません。

また、排卵日に近いタイミングで発熱してしまった場合、体温が上がった原因が排卵によるものなのか風邪によるものなのかの判断が難しく、性行為のタイミングを見極めることが難しくなるでしょう。

妊活中に風邪薬を飲んでもいい?

着床前や妊娠超初期であれば風邪薬の影響はないと考えられています。もし妊娠していると気づかずに風邪薬を飲んでしまったとも、基本的には問題ないとされています。

ただし、市販の総合感冒薬にも妊娠に影響がある成分が入っているものもあります。
薬の服用前に念のため医師に確認をとりましょう。

おわりに:妊活中は基礎体温をとり、体調管理をしっかりしよう

妊活とは妊娠しやすい身体を整えるということです。基礎体温のデータや排卵日、気分の落ち込みやすい時期などもチェックし、風邪などの体の不調を起こさないようにしっかりと体調管理していきましょう。
また、妊娠中と同様に、市販の風邪薬の成分や摂取量の確認が必要です。心配事や聞きたいことがある場合には、産婦人科を受診し医師に相談してくださいね。

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