記事監修医師
産業医科大学第1外科
佐藤 典宏 先生
2017/3/23
記事監修医師
産業医科大学第1外科
佐藤 典宏 先生
子どもが大きくなってくると、友だちとばかりいて家族と一緒に過ごす時間が減ったり、家族のことを避けるようになったりすることがあります。
成長とともに自立心が大きくなるのはいいことですが、家族を嫌いになったりする子どももいます。いつまでも家族を好きでいてもらえるようにするには、小さな頃からの家族での生活を健全にすることが大事になるでしょう。
この記事では、健康的に家族で過ごす方法を紹介していきます。
健康のための食生活や生活様式の変更は、家族全員で取り組むと、子どもにも受け入れられやすくなります。家族全員がより健康的なライフスタイルを取り入れるために、以下に述べるヒントを実践してみてください。
普段からテレビなどで気が散らない場所で食事をとる家族は、体重が健康的になることが研究によってわかっています。
たとえば犬の散歩や洗車、庭の手入れ、洗車、自転車に乗る、といったことを子どもと一緒にやりましょう。子どもはそれを運動ではなく、遊びと考えます。
甘い飲み物の代わりに水を飲むようにしましょう。炭酸飲料やフルーツドリンク、スポーツドリンク、乳飲料、さらには100%フルーツジュースもカロリーが高いです。子どもは自宅で自由に甘い飲み物を飲めない状況にあれば、よそでもほとんど飲まない傾向があります。
朝食を食べる子どもは、夜遅くに食べ過ぎることがないようです。時間がなければ、トーストにピーナッツバターを塗ったものや、お粥や果物など、調理が簡単で、からだによい食べ物を選ぶようにしましょう。
からだをよく動かしましょう。子どもがテレビを見たり、スマートフォン、タブレットを使う時間を減らして、散歩やサイクリング、水泳など、家族でできる運動をしましょう。
休日は、家族そろって楽しく過ごす絶好のチャンスです。サイクリングやハイキングといったアウトドアを満喫したり、いろいろな体験ができる場所に行って体を動かすことができる場所にいきましょう。
なかでもおすすめなのは、キャンプです。テントを張ることから自然の中で自由に過ごすことで、どの年齢の子どもも楽しめます。
時間や手間がかかりますが、自宅で食事をすることで食べる量をコントロールできます。食材を購入するときは、食品ラベルをよく読んで、より健康な食材を選びましょう。
外食やお惣菜と違って、砂糖や塩の量を調整することもできます。
お惣菜やテイクアウトを制限する必要はありませんが、体に良いものを選びましょう。たとえば、ピザならサラミやチーズの代わりに、野菜、ハム、エビといった具材をのせた低脂肪のピザを注文しましょう。
サイズが大きくて量の多い食べ物は、子どもの肥満の原因にもなっています。
小さなサイズの皿で食事を与えて、食べ終わっても子どもがまだお腹が空いていたら追加しましょう。小さな子どもに大人用の皿で食べさせるのはやめてください。食べ過ぎを促してしまいます。
例えば、家族みんなでチャリティ・ウォークに参加してみましょう。家族全員の健康にも繋がります。こうしたイベントは全国各地で開催されていて、誰でも参加できます。
ここまでみてきたように、健康的な生活を家族みんなで送ることで、家族の絆も深まるのではないでしょうか。子どもが大きくなっても、家族と日常的に関わる生活を送っていれば、家族を嫌いになったりしないでしょう。小さなお子さんがいるかたは、ぜひ参考にしてみてください。